多くの人に愛されてきたスキッピーですが、最近店頭で見かけなくなり「スキッピーは日本で販売終了したのでは?」と心配になっていませんか。
結論から言うと、日本での販売が完全に終了したという公式な発表はありません。この記事では、スキッピーの日本での販売状況の真相に迫ります。
また、スキッピーは実は甘くないピーナッツバターであることや、その特徴を活かした美味しい食べ方、そして簡単なレシピについても詳しく解説します。
スキッピーは販売終了?日本での現状を解説
- スキッピーとはどんな商品?
- 販売終了の噂とカナダでの事例
- 日本国内でスキッピーが買える場所
- スキッピーは甘くないピーナッツバター
- ピーナッツバターとクリームの違い
スキッピーとはどんな商品?
スキッピー(SKIPPY)は、1933年にアメリカで誕生して以来、世界中の食卓で親しまれているピーナッツバターのトップブランドです。その最大の特徴は、原材料へのこだわりにあります。
アメリカ産の高品質なピーナッツのみを使用し、製品におけるピーナッツの含有量は90%以上に達します。これにより、ピーナッツ本来の濃厚な風味と香ばしさを存分に楽しむことができます。また、保存料や添加物を一切使用していない点も、長く愛され続ける理由の一つです。
商品ラインナップは主に2種類あります。
クリーミー
ピーナッツの粒がなく、非常になめらかなペースト状のタイプです。パンに塗りやすく、料理やお菓子作りにも溶け込みやすいため、幅広い用途で活躍します。口当たりが良く、ピーナッツの風味をダイレクトに感じたい方におすすめです。
スーパーチャンク
粗く砕いたピーナッツの粒がそのまま残っているタイプです。クリーミーなバターの中に、ザクザクとした食感がアクセントとなり、食べ応えがあります。トーストに塗ると、食感の違いが楽しめて満足感が高まります。
これらの製品は、世界65か国で販売されており、ホーメルフーズ社というアメリカの大手食品会社が製造しています。日本では、エヌアイエスフーズサービス株式会社が輸入販売を手がけており、長年にわたり多くの家庭で定番のスプレッドとして利用されてきました。
販売終了の噂とカナダでの事例
近年、日本の一般的なスーパーマーケットでスキッピーを見かける機会が減ったことから「販売終了したのではないか」という噂が広まっています。しかし、2025年現在、日本での販売が完全に終了したという公式な発表はありません。
ただ、取扱店舗が減少しているのは事実のようです。この背景には、過去にカナダで起きた事例が関係している可能性が考えられます。
2017年初頭、スキッピーの親会社であるホーメル・フーズは、カナダ市場からの撤退を決定しました。その理由として、カナダ国内での激しい価格競争に勝てず、事業が損失を出していたためと報じられています(参照:スキッピィ「カナダで販売終了」の巨大衝撃~東洋経済オンライン~)
人気ブランドの突然の販売中止は、カナダの消費者に大きな衝撃を与え、SNS上では惜しむ声が相次ぎました。
日本市場においても、同様の価格競争や物流コストの上昇、あるいは輸入販売戦略の見直しなどが、販売規模の縮小につながっているのかもしれません。
公式な声明がないため断定はできませんが、カナダでの前例を考えると、日本での流通量が以前より少なくなっていることは確かだと言えそうです。
日本国内でスキッピーが買える場所
一般的なスーパーでの取り扱いは減っていますが、スキッピーは日本国内のいくつかの場所で購入することが可能です。もし近所のお店で見つからない場合は、以下の店舗やオンラインショップを探してみてください。
輸入食品専門店・ディスカウントストア
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カルディコーヒーファーム: 輸入食品を豊富に扱うカルディでは、スキッピーを取り扱っている店舗が多くあります。ただし、店舗によって在庫状況が異なるため、事前に確認することをおすすめします。
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コストコ: 大容量の商品を扱うコストコでは、1.36kgが2個セットになった大型サイズのスキッピーが販売されていることがあります。家族でたくさん消費する場合や、お得に購入したい場合に最適です。
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ドン・キホーテ: 店舗によっては、食品コーナーでスキッピーが見つかることがあります。
大手スーパーマーケット
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イオン: 全ての店舗ではありませんが、一部のイオンやイオンスタイルでは、輸入食品のセクションで取り扱いがあります。
オンライン通販サイト
もっとも確実で手軽に購入できるのは、オンライン通販サイトです。
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Amazon
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楽天市場
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Yahoo!ショッピング
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ヨドバシ.com
これらのサイトでは、クリーミーとスーパーチャンクの両方のタイプが販売されており、在庫も比較的安定しています。
店舗で探す手間を省きたい方や、確実に手に入れたい方には、ネット通販の利用が最もおすすめです。送料がかかる場合もあるため、他の商品とまとめて購入すると良いでしょう。
スキッピーは甘くないピーナッツバター
スキッピーを初めて食べた方の中には「思っていた味と違う」「甘くないどころか、少ししょっぱい」と驚く人も少なくありません。日本のピーナッツクリームの甘いイメージで購入すると、その味の違いに戸惑うかもしれません。
この味の理由は、スキッピーが「ピーナッツバター」であり「ピーナッツクリーム」ではないからです。
スキッピーの原材料は非常にシンプルで、ピーナッツ、砂糖、植物油、そして食塩です。砂糖は含まれていますが、ピーナッツの風味を引き立てるためのごく少量であり、甘さを主役にした製品ではありません。
むしろ、塩味が少し効いていることで、ピーナッツ本来の濃厚なコクと香ばしさが際立っています。この甘くない味わいこそが、パンに塗るだけでなく、様々な料理に応用できるスキッピーの魅力なのです。
アメリカの家庭では、ジャムと一緒にサンドイッチにするのが定番ですが、これも甘いジャムとしょっぱいピーナッツバターの組み合わせが絶妙だからです。
ピーナッツバターとクリームの違い
「ピーナッツバター」と「ピーナッツクリーム」は、しばしば混同されがちですが、日本の規格では明確な違いがあります。この違いを理解することが、商品選びで失敗しないための鍵となります。
簡単に言うと、ピーナッツが主役で甘くないのが「ピーナッツバター」、甘みを加えて食べやすくした加工品が「ピーナッツクリーム」です。
特徴 |
ピーナッツバター |
ピーナッツクリーム |
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主原料と定義 |
ピーナッツを焙煎してすり潰したもの。ピーナッツの含有量が90%以上のものを指すことが多い。 |
ピーナッツバターに砂糖、水あめ、ショートニングなどを加えて甘くしたスプレッド。 |
味わい |
ピーナッツ本来の風味が強く、甘さは控えめ。塩味が付いていることが多い。 |
しっかりとした甘さがあり、お菓子のような感覚で食べられる。 |
主な用途 |
パンに塗る、料理の調味料(和え物、ソースなど)、お菓子作り |
主にパンやクラッカーに塗って食べる。 |
代表的な商品 |
スキッピー、アリサン ピーナッツバター |
ソントン、アヲハタなどの国内メーカー品 |
スキッピーは、この定義における「ピーナッツバター」に分類されます。そのため、甘さを期待して購入するとイメージと異なる場合があります。
もし甘いピーナッツスプレッドをお探しの場合は、「ピーナッツクリーム」と表示されている商品を選ぶと良いでしょう。
スキッピー販売終了前に知りたい食べ方
- おすすめの食べ方と公式レシピ
- 甘くないからこそ美味しいアレンジ
- スキッピーの代わりになる代替品3選
- スキッピーについてのよくある質問
- まとめ:スキッピー販売終了と日本の現状
おすすめの食べ方と公式レシピ
スキッピーの魅力は、その万能性にあります。甘くないからこそ、アイデア次第で様々な食べ方が楽しめます。ここでは、基本的な食べ方から少し変わった公式レシピまでご紹介します。
定番の組み合わせ
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ピーナッツバター&ジェリーサンドイッチ(PB&J): アメリカのソウルフードとも言える定番のサンドイッチです。スキッピーを塗ったパンに、お好みのジャム(特にストロベリーやグレープが人気)を重ねるだけ。スキッピーの塩気とジャムの甘さが見事に調和します。
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フルーツとのディップ: リンゴやバナナのスライスに、そのままディップして食べるのもおすすめです。ピーナッツのたんぱく質とフルーツのビタミンを手軽に摂取できる、ヘルシーなおやつになります。
公式サイトの斬新なレシピ
スキッピーの公式サイトでは、アメリカならではのユニークなレシピが多数紹介されています。これらは、ピーナッツバターの新たな可能性を感じさせてくれます。
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ベーコン・ピーナッツバター・バーガー: チーズバーガーにベーコンとたっぷりのスキッピーを挟んだ、甘じょっぱさが癖になる一品です。
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ピーナッツバター・アイスコーヒー: ピーナッツバター、ミルク、チョコレートシロップをブレンダーにかけ、アイスコーヒーに加えるという驚きのドリンク。公式サイトによると、エネルギーチャージにぴったりのようです。
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ピーナッツバター・スモア・ディップ: ピーナッツバターにココアパウダーやマシュマロを混ぜ込み、グラハムクラッカーでディップして楽しむ、キャンプ気分を味わえるデザートです。
これらのレシピは少し大胆に感じるかもしれませんが、試してみる価値はあります。
また、日本の公式サイトでは、担々麺や棒々鶏(バンバンジー)ソースなど、和食や中華に合う、より実用的なレシピが紹介されているので、そちらも参考にすると良いでしょう。
甘くないからこそ美味しいアレンジ
スキッピーが甘くないという特徴は、デメリットではなく、むしろアレンジの幅を広げる大きなメリットです。自分好みの味に調整できる楽しみがあります。
甘みをプラスするアレンジ
「やっぱり甘い方が好き」という方は、ひと手間加えるだけで、絶品の自家製ピーナッツクリームが作れます。
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ハチミツやメープルシロップと混ぜる: スキッピーにハチミツやメープルシロップをお好みの量加えて混ぜるだけで、なめらかで自然な甘さのスプレッドになります。ハチミツの量を調整すれば、甘さを自由にコントロールできます。
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ジャムと合わせる: 前述の通り、オレンジマーマレードやいちごジャムなど、酸味のあるジャムとの相性は抜群です。トーストに半分ずつ塗ったり、混ぜ合わせたりして楽しめます。
料理に活用するアレンジ
スキッピーの塩気とコクは、料理の隠し味としても非常に優秀です。
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和え物のコクだしに: ほうれん草やいんげんなどの茹で野菜と、醤油、砂糖、そしてスキッピーを少し加えて和えると、ごま和えとは一味違った、濃厚でコクのある一品が完成します。
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万能ソースのベースに: 醤油、酢、ごま油、砂糖、そしてスキッピーを混ぜ合わせれば、冷しゃぶや棒々鶏、温野菜サラダなど何にでも合う万能ソースが手軽に作れます。
このように、スキッピー一つあれば、おやつから本格的な料理まで幅広く活躍します。
スキッピーの代わりになる代替品3選
もしスキッピーが手に入らない場合や、他のピーナッツバターも試してみたいという方のために、日本国内で購入可能なおすすめの代替品を3つご紹介します。それぞれに特徴があるので、好みに合わせて選んでみてください。
1. アリサン ピーナッツバター
オーガニック食材を専門に扱う「アリサン」のピーナッツバターは、健康志向の方に特におすすめです。原材料は有機ピーナッツのみで、乳化剤や安定剤などの添加物は一切使用していません。
ピーナッツ本来の自然な風味と甘みがダイレクトに感じられます。なめらかな「スムース」と、粒々の食感が楽しめる「クランチ」の2種類があります。
2. ピックス ピーナッツバター
ニュージーランド発のブランド「ピックス」は、無添加・無塩のピーナッツバターを提供しています。原材料はピーナッツのみで、焙煎されたピーナッツの香ばしさが際立っています。
塩分を加えていないため、自分で塩加減を調整したい方や、料理に幅広く使いたい方に最適です。健康への意識が高い人々から支持を集めています。
3. 明治屋 ピーナッツバター
日本の老舗ブランド「明治屋」が手掛けるピーナッツバターは、日本人好みの味わいが特徴です。なめらかな口当たりと、ほどよい甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、パンに塗るだけで美味しくいただけます。
昔ながらの安心感があり、幅広い世代に受け入れられる味わいです。料理に使うというよりは、スプレッドとして楽しみたい方に向いています。
スキッピーについてのよくある質問
ここでは、スキッピーに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で回答します。
Q1: スキッピーは日本で完全に販売終了したのですか?
A1: いいえ、完全に販売が終了したわけではありません。一般的なスーパーマーケットなどでの取り扱いは減少傾向にありますが、カルディやコストコといった輸入食品を扱う店舗や、Amazonや楽天市場などのオンラインショップでは、引き続き購入することが可能です。
Q2: スキッピーのピーナッツバターはなぜ人気があったのですか?
A2: 人気の理由はいくつか考えられます。まず、ピーナッツ含有率90%以上という濃厚で本格的な味わいが挙げられます。また、なめらかな食感と豊かな風味が多くの人々の口に合いました。
さらに、アメリカ発の有名ブランドとしての信頼性や、長年日本の食卓に並んできた親しみやすさも、人気を支える大きな要因です。
Q3: ピーナッツバターを選ぶ際のポイントは何ですか?
A3: ピーナッツバターを選ぶ際には、いくつかのポイントを確認すると、自分好みの商品を見つけやすくなります。
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添加物の有無: シンプルにピーナッツ本来の味を楽しみたい場合は、乳化剤や安定剤、保存料などが使われていない無添加のものを選ぶと良いでしょう。
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ピーナッツの産地: 産地にこだわる方は、商品のラベルを確認してみてください。
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食感(スムースかクランチか): なめらかな口当たりが好きなら「スムース」、ピーナッツの粒々感を楽しみたいなら「クランチ」や「チャンク」がおすすめです。
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甘さや塩分の有無: 甘いスプレッドを求めているのか、料理にも使いたいのかなど、用途に応じて加糖・無糖や有塩・無塩を選ぶことが大切です。
まとめ:スキッピー販売終了と日本の現状
最後に、この記事で解説した「スキッピー販売終了と日本の現状」に関する要点をまとめます。
- スキッピーはアメリカ発の歴史あるピーナッツバターブランド
- ピーナッツ含有量が90%以上で添加物不使用が特徴
- 日本での完全な販売終了は公式に発表されていない
- しかし、一般的なスーパーなどでの取扱店舗は減少傾向にある
- 過去にカナダ市場から価格競争を理由に撤退した事例がある
- カルディ、コストコ、ドン・キホーテなどでは現在も購入可能
- Amazonや楽天市場などオンライン通販が最も確実な購入方法
- スキッピーは甘くない、塩味の効いた「ピーナッツバター」
- 甘い商品は「ピーナッツクリーム」と呼ばれ、規格が異なる
- 甘くないため、ハチミツを加えたりジャムと合わせたりするアレンジが人気
- 料理の隠し味として、和え物やソースにも活用できる
- 代替品としてアリサンやピックス、明治屋などのブランドがある
- 代替品はオーガニック、無添加、日本向けなどそれぞれ特徴を持つ
- ピーナッツバター選びでは添加物、食感、味付けがポイントとなる
- 販売状況は変わる可能性があるため、オンラインでの確認がおすすめ