コストコのガソリンはなぜ安い？年会費はガソリン代だけで元が取れるかを検証

ガソリン価格が高騰する中、少しでも安く給油できる場所を探している人は多いのではないでしょうか。その中でも「コストコのガソリンはなぜ安い？」と気になっている人は多いはずです。コストコのガソリンは、一般のガソリンスタンドと比べて大幅に安く設定されており、全国平均より10円以上安いことも珍しくありません。

しかし、価格が安いことで「品質に問題はないのか？」と不安に感じる人もいるかもしれません。また、コストコのガソリンスタンドは現金での支払いができず、キャッシュレス決済のみ対応している点や、会員以外は基本的に利用できない点など、通常のスタンドとは異なるルールがあります。

そのため、初めて利用する人は「どんな支払い方法があるのか？」「利用するメリットはあるのか？」と疑問を持つこともあるでしょう。さらに、「コストコのガソリンは減りが早い」「給油すると車が壊れる」といった噂を耳にすることもあります。

本記事では、コストコのガソリンが安い理由を徹底解説し、その仕組みや支払い方法、品質、安全性について詳しく紹介します。さらに、「年会費はガソリンだけで元が取れるのか？」といったコスト面の検証や、非会員でも給油できる方法についても解説します。コストコのガソリンをお得に利用したい人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

記事のポイント

コストコのガソリンが安い理由とその仕組み
コストコのガソリンの品質や安全性について
支払い方法や会員制のルールについて
コストコのガソリンを利用するメリットと節約効果

コストコのガソリンはなぜ安い？3つの理由を徹底解説
コストコのガソリンはなぜ安い？品質は大丈夫？

コストコのガソリンはなぜ安い？3つの理由を徹底解説

安い理由① 燃料販売に特化しコスト削減
安い理由② キャッシュレス決済で人件費を抑える
安い理由③ 会員制だからこそ実現できる低価格

安い理由① 燃料販売に特化しコスト削減

コストコのガソリン価格が安い理由の一つは、燃料販売のみに特化した運営体制によるコスト削減です。一般的なガソリンスタンドでは、車検、オイル交換、タイヤ交換、洗車、カー用品販売などの付帯サービスを提供しています。しかし、コストコのガスステーションはこれらのサービスを一切行わず、燃料の販売に専念することで大幅なコストカットを実現しています。

通常、ガソリンスタンドが提供する追加サービスには、それぞれ専門のスタッフや設備が必要になります。例えば、オイル交換を行う場合、オイルの在庫管理や交換作業を担当する人員が不可欠です。車検サービスがあるスタンドでは、整備士の確保や検査機器の維持管理が求められます。これらのサービスは顧客にとって便利ではあるものの、設備投資や人件費がかさみ、最終的にはガソリン価格にも反映されることになります。

一方、コストコのガスステーションは、こうした追加コストを一切かけずに、シンプルにガソリンと軽油、灯油の販売だけに集中しています。これにより、施設の運営費を最小限に抑え、ガソリンを低価格で提供できる仕組みを確立しているのです。

さらに、コストコのガスステーションはセルフサービス形式を採用しており、従業員の業務は基本的に車の誘導や給油機の管理に限定されています。通常のフルサービスのガソリンスタンドと比較すると、スタッフの配置が最小限に抑えられているため、人件費の削減にもつながっています。

このように、コストコは燃料の販売だけに特化することで、設備投資や運営コストを極限まで抑えています。その結果、他のガソリンスタンドよりも安い価格でガソリンを提供することが可能になっているのです。

安い理由② キャッシュレス決済で人件費を抑える

コストコのガスステーションが安いもう一つの理由は、支払い方法をキャッシュレス決済のみに限定している点にあります。現金の取り扱いを廃止し、クレジットカードやプリペイドカードのみを受け付けることで、運営コストを大幅に削減しています。

通常のガソリンスタンドでは、現金での支払いが可能なため、レジ業務を行うスタッフが必要になります。現金の管理には、つり銭の準備、売上金の計算、銀行への入金処理などの手間がかかり、これらの業務を担当する人員を配置しなければなりません。特に、24時間営業のガソリンスタンドでは、防犯対策として現金管理の仕組みを強化する必要があり、これがコストの増加につながります。

一方で、コストコのガスステーションは、マスターカードブランドのクレジットカードやコストコ専用のプリペイドカードでの決済のみに対応しており、現金の取り扱いを一切行いません。これにより、レジ担当のスタッフを配置する必要がなく、つり銭ミスや現金強盗のリスクもゼロにすることができます。

また、キャッシュレス決済の導入により、給油の流れもスムーズになります。利用者はセルフのタッチパネルを操作し、会員カードとクレジットカードをかざすだけで決済が完了します。現金の受け渡しがないため、支払いの待ち時間が短縮され、回転率の向上にもつながるのです。

さらに、コストコはキャッシュレス決済によってクレジットカード会社との取引を効率化し、決済手数料の交渉力を高めています。特定のカードブランドのみに対応することで、決済システムの導入コストを抑えることができるのもメリットの一つです。

このように、コストコのガスステーションはキャッシュレス決済を採用することで、運営の手間を減らし、必要な人員を最小限に抑えています。その結果、人件費を削減できるため、ガソリンを低価格で提供することが可能になっているのです。

安い理由③ 会員制だからこそ実現できる低価格

コストコのガソリン価格が安い最大の理由の一つに、会員制のビジネスモデルが挙げられます。コストコは年会費を支払った会員だけが利用できる仕組みを採用しており、これがガソリン価格の低下につながっています。

一般的なガソリンスタンドは、ガソリンの販売そのものが主な収益源となるため、価格を一定以上に設定しなければなりません。一方、コストコは会員からの年会費収入があるため、ガソリン販売単体で大きな利益を得る必要がなく、低価格で提供することができるのです。

また、コストコは郊外に大型の倉庫型店舗を構えており、ほとんどの会員が車を利用して買い物に訪れます。このため、ガソリンスタンドの利用者も多く、一定の需要が常に見込めるため、大量仕入れによるコストダウンが可能になります。

さらに、会員制であることのもう一つのメリットは、リピーターを確保しやすいことです。コストコのガソリンスタンドを利用する人の多くは、買い物と給油をセットで行うため、定期的にコストコを訪れることになります。その結果、安定した売上が見込めるため、低価格を維持できるのです。

ただし、会員制であることにはデメリットもあります。コストコのガスステーションを利用するためには、年会費4,840円（2025年時点）が必要になるため、ガソリンを給油するだけの目的で会員になる場合、コストメリットを得られない可能性があります。年間の給油量が少ない人にとっては、必ずしもお得とは言い切れない点は注意が必要です。

このように、コストコのガスステーションは、会員制の仕組みを活かし、ガソリンの販売だけで利益を上げるのではなく、総合的な会員満足度を向上させることを目的としています。その結果、他のガソリンスタンドと比較しても圧倒的に安い価格でガソリンを提供できる仕組みが成り立っているのです。

コストコのガソリンはなぜ安い？品質は大丈夫？

コストコのガソリンの品質は大丈夫？
コストコのガソリンスタンドを利用するメリット
現金は使えない？支払い方法の注意点
会員以外も使える？
コストコの年会費はガソリン代だけで元が取れるか
コストコのガソリンは減りが早い？壊れる噂の真相

コストコのガソリンの品質は大丈夫？

コストコのガソリンは価格が安いため、「品質が悪いのでは？」と心配する人もいるかもしれません。しかし、実際には品質基準をクリアしており、安全性や性能面で問題のないガソリンが供給されています。

まず、コストコのガソリンはJIS（日本産業規格）を満たしているため、品質は国内基準に適合しています。JIS規格は、日本国内で流通するガソリンの最低品質を保証するもので、主要なガソリンスタンドが取り扱う燃料もこの基準に則っています。つまり、コストコのガソリンが特別に質の低いものということはありません。
参照：コストコガソリンの品質はどのように保証されているのですか？

さらに、コストコのガソリンは「品確法（揮発油等の品質の確保等に関する法律）」に基づいて、10日ごとに国の認定検査機関で品質検査を実施しています。これは、消費者に安全で安定した燃料を供給するための仕組みであり、品質が定期的に確認されていることを意味します。

加えて、コストコのガソリンには洗浄剤が添加されているのも特徴です。この洗浄剤は、エンジン内部の燃料噴射装置（インジェクター）や吸気バルブに付着する汚れを防ぎ、燃焼効率を向上させる効果があります。特に「TOP TIER」認証を取得しているガソリンは、エンジン保護性能が高く、長期間使用してもエンジンのコンディションを良好に保ちやすくなります。

では、「コストコのガソリンを入れると燃費が悪くなる」「車に悪影響を与える」という噂は本当なのでしょうか？実際には、コストコのガソリンは通常のガソリンと同じ品質基準を満たしており、使用することで燃費が極端に悪くなることは考えにくいです。ただし、車の種類や運転方法によって燃費に違いが出ることはあります。そのため、コストコのガソリンに切り替えた直後に燃費が変化したと感じる人がいるのかもしれません。

総合的に見ると、コストコのガソリンは安価でありながら品質も保証されており、安心して使用できる燃料と言えます。価格が安いからといって品質が劣ることはなく、むしろ洗浄効果のある燃料を使用できるメリットがあるため、日常的な給油にも適しています。

コストコのガソリンスタンドを利用するメリット

コストコのガスステーションは、他のガソリンスタンドと比較していくつかの大きなメリットがあります。主に価格の安さ、品質の高さ、利便性の良さが挙げられます。

1. 圧倒的な低価格

コストコのガソリンは、一般的なガソリンスタンドと比較して1リットルあたり10円以上安いことが多いです。これは、会員制によるコスト還元や、大量仕入れによるコスト削減が可能だからです。ガソリン価格が高騰している時期でも、安定して低価格を維持しているのが大きな魅力です。

2. 高品質なガソリン

コストコのガソリンはJIS規格を満たしており、定期的な品質検査も行われています。また、エンジン内部の汚れを防ぐ洗浄剤が添加されているため、燃焼効率を向上させ、エンジンをクリーンに保つメリットもあります。

3. セルフサービスでスムーズな給油

コストコのガスステーションは完全セルフ方式で、会員カードと支払いカードをスキャンするだけで簡単に給油ができます。現金を扱わないため、決済がスムーズで混雑時でも比較的短時間で給油が完了するのもメリットの一つです。

4. 買い物とセットで利用できる

コストコのガスステーションは倉庫店の隣に併設されているため、買い物ついでに給油できる利便性があります。特に車で頻繁にコストコを利用する人にとっては、移動コストを節約しながらガソリン代も節約できるという利点があります。

このように、コストコのガソリンスタンドは価格の安さ、品質の高さ、利用のしやすさといった多くのメリットがあり、会員にとって非常にお得なサービスとなっています。

ガソリンの入れ方と利用手順

コストコのガスステーションは、通常のセルフガソリンスタンドとほぼ同じ仕組みですが、会員制である点や支払い方法の制限がある点が特徴です。初めて利用する人でも迷わないように、具体的な給油手順を詳しく解説します。

1. コストコ会員カードを準備

コストコのガソリンスタンドを利用するにはコストコ会員証が必須です。給油機で会員カードをスキャンしないと利用できないため、忘れずに持参しましょう。

2. 給油機に車を停める

コストコのガスステーションは一方通行になっており、スムーズな流れで給油ができる設計になっています。また、給油ホースは長めに設計されているため、どちら側の給油口でも問題なく給油可能です。

3. 会員カードをスキャン

給油機のタッチパネルに会員カードをスキャンします。この操作が完了しないと次のステップに進めないため、最初に必ず行いましょう。

4. 支払い方法を選択

コストコのガスステーションでは現金払いは不可です。利用できる支払い方法は以下の3種類です。

マスターカードのクレジットカード（VISAやJCBは不可）
コストコのプリペイドカード
コストコのリワードポイント（エグゼクティブ会員特典）

支払い方法を選んだら、クレジットカードを挿入するか、プリペイドカードの残高を確認して進みます。

5. 油種を選ぶ

画面に表示されるレギュラー・ハイオク・軽油の中から、車に合ったものを選択します。選択後、確認画面が表示されるので、内容を確認して「確定」ボタンを押します。

6. 静電気除去パッドに触れてから給油開始

安全のため、静電気除去パッドに触れてからノズルを持ち、給油を開始します。コストコの給油ノズルにはストッパーが付いているため、レバーを握り続けなくても自動で給油できます。

7. 給油完了後、レシートを受け取る

給油が終わるとレシートが発行されるので、忘れずに受け取りましょう。時期によっては、コストコで使えるクーポンがレシートに印字されることもあります。

以上の手順を踏めば、コストコのガソリンスタンドをスムーズに利用できます。

現金は使えない？支払い方法の注意点

コストコのガスステーションでは現金払いができません。これは一般的なガソリンスタンドと大きく異なる点であり、初めて利用する人にとっては戸惑うこともあるでしょう。現金払いが不可であることには、運営コストの削減や支払いのスムーズ化といった理由があり、その代わりに利用できる支払い方法が限定されています。ここでは、具体的な支払い方法と利用時の注意点を解説します。

コストコのガスステーションで対応している支払い方法は、以下の3つのみです。

マスターカードのクレジットカード
- コストコでは、マスターカードブランドのクレジットカードのみ利用可能です。VISAやJCB、アメリカン・エキスプレスのカードは使えないため、事前に手持ちのカードを確認しておく必要があります。
- コストコが発行する「コストコグローバルカード」を利用すると、コストコでの買い物やガソリン給油でリワード（ポイント）が貯まるため、頻繁にコストコを利用する人にはおすすめです。
コストコのプリペイドカード
- クレジットカードを持っていない人でも利用できるのが、コストコのプリペイドカードです。店内の専用端末でチャージして使うことができます。
- ただし、プリペイドカードの購入やチャージは会員のみが可能なため、非会員が単独で利用することはできません。
リワードポイント（エグゼクティブ会員特典）
- エグゼクティブ会員やコストコグローバルカードを利用している場合、貯まったリワードポイントを給油の支払いに充てることが可能です。
- クレジットカードとの併用もできるため、不足分はカードで支払うこともできます。

このように、コストコのガスステーションでは現金が使えず、特定の支払い方法に限定されている点が特徴です。利用する前に、適切な支払い方法を準備しておけばスムーズに給油できます。

会員以外も使える？

コストコのガスステーションは、会員のみが利用できる仕組みになっています。つまり、コストコの会員証を持っていない人は、ガソリンを給油することができません。一般のガソリンスタンドと異なり、誰でも自由に利用できるわけではないため、非会員の人は注意が必要です。

①なぜ会員しか利用できないのか？

コストコのビジネスモデルは会員制による利益の還元が特徴です。年会費を支払うことで、会員は安い価格で商品を購入したり、ガソリンを給油したりすることができます。そのため、ガソリンスタンドも会員向けの特典の一つとして運営されており、非会員が利用することはできません。

②非会員でも利用できる方法はある？

基本的にコストコのガソリンスタンドは完全会員制ですが、例外的に非会員でも給油できる方法が存在します。それは、コストコのプリペイドカードを利用することです。

会員が購入したプリペイドカードを非会員が使用することは可能
非会員でも、会員からプリペイドカードを受け取れば、ガスステーションで給油することができます。ただし、非会員は自分でプリペイドカードを購入・チャージすることはできないため、実質的には会員に依存する形になります。
会員の同伴ではガソリンスタンドは利用できない
コストコの店内では、会員1人につき非会員2人まで同伴が認められています。しかし、ガソリンスタンドでは同伴者であっても非会員の給油は不可です。給油の決済時には必ず会員証をスキャンする必要があり、非会員が単独で給油することはできません。

このように、コストコのガソリンは基本的に会員限定のサービスですが、プリペイドカードを活用すれば非会員でも間接的に利用できる可能性があります。

コストコの年会費はガソリン代だけで元が取れるか

コストコの年会費は、個人向けのゴールドスター会員で4,840円（税込）と、特典の多いエグゼクティブ会員で9,900円（税込）となっています。一見すると、年会費を支払うことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、コストコのガソリン価格が一般のガソリンスタンドよりも1リットルあたり10円以上安いケースが多いため、ガソリン代の節約だけで年会費を回収することが可能です。

①年間の給油量によって元が取れるか決まる

コストコのガソリンで年会費を回収できるかどうかは、年間の給油量に大きく左右されます。例えば、全国平均のガソリン価格が1リットルあたり170円、コストコのガソリンが1リットルあたり155円だった場合、1リットルあたり15円の差が生じます。これを基に、年間の給油量ごとにどれくらい節約できるのか計算してみます。

年間300リットル（約25リットル×月1回給油） → 4,500円節約（年会費とほぼ同額）
年間480リットル（約40リットル×月1回給油） → 7,200円節約（年会費を完全回収）
年間960リットル（約40リットル×月2回給油） → 14,400円節約（年会費を超える節約効果）

このように、月1回以上の給油をする人であれば、ガソリン代の節約だけで年会費をカバーできる可能性が高いことがわかります。特に、車を頻繁に利用する人や、家族で複数台所有している場合は、ガソリン代だけで十分に元を取れるでしょう。

②買い物と組み合わせるとさらにお得

ガソリン代だけで年会費の元を取ることが難しい場合でも、コストコの店舗での買い物と組み合わせれば、さらに節約効果を高めることができます。コストコでは食品や日用品を大容量で販売しており、通常のスーパーよりも割安な商品が多いため、日常的にコストコを利用する家庭では十分に年会費以上のメリットを享受できます。

③エグゼクティブ会員ならさらにリワードで還元

エグゼクティブ会員（年会費9,900円）になると、コストコでの買い物に対して2％のリワード（ポイント還元）を受け取ることができます。例えば、年間50万円分の買い物をすると、10,000円分のリワードを獲得でき、年会費を完全に回収できます。これに加えて、ガソリン代の節約分も含めると、よりお得に利用できるでしょう。

④まとめ

コストコのガソリン価格は、一般のガソリンスタンドよりも安く設定されているため、年間500リットル以上の給油をする人であれば、ガソリン代だけで年会費の元を取ることが可能です。さらに、コストコの買い物やリワード制度を活用すれば、よりお得に利用できるため、車を頻繁に使う人ほどコストコの会員になるメリットが大きいと言えます。

コストコのガソリンは減りが早い？壊れる噂の真相

「コストコのガソリンを入れると燃費が悪くなる」「減りが早い」「車が壊れる」といった噂を耳にすることがあります。しかし、これらの噂には科学的な根拠があるのでしょうか？実際のところ、コストコのガソリンはJIS規格（日本産業規格）に適合しており、品質は保証されています。また、定期的に国の認定機関で品質検査を実施しているため、安全性にも問題はありません。

①ガソリンの減りが早いと感じる理由

コストコのガソリンに限らず、燃費の変化にはさまざまな要因が関係しています。そのため、「コストコのガソリンだから燃費が悪くなる」と単純に考えるのは早計です。燃料の減りが早いと感じる主な要因は以下の通りです。

運転方法の違い
急加速・急ブレーキを繰り返すと、どんなガソリンを使用していても燃費は悪化します。コストコのガソリンを入れたタイミングで運転の仕方が変わった場合、燃費に影響が出ることがあります。
季節や気温の影響
気温が低い冬場はエンジンの温まりが遅く、燃費が悪くなる傾向があります。また、エアコンやヒーターの使用頻度が増えることでガソリンの消費が早まる可能性もあります。
タイヤの空気圧や車両のメンテナンス
タイヤの空気圧が低いと、抵抗が増えて燃費が悪くなります。また、エンジンオイルやエアフィルターの汚れも燃費に影響を与える要因です。
走行距離や道路状況
高速道路を頻繁に走る場合と、渋滞の多い市街地を走る場合では、同じガソリンを使っていても燃費に大きな差が出ます。

②コストコのガソリンが車に悪影響を与えるのか？

結論から言うと、コストコのガソリンが車に悪影響を与えることはありません。むしろ、エンジン内部の汚れを抑える洗浄剤が含まれているため、エンジンの調子を良くする効果が期待できます。

アメリカでは、エンジン保護性能の高い「TOP TIER」規格が存在しており、コストコのガソリンはこの認証を取得しています。この規格を満たしたガソリンは、エンジンの汚れを防ぎ、燃焼効率を向上させることで燃費向上やエンジン寿命の延長にもつながるとされています。

③なぜ「壊れる」という噂があるのか？

このような噂が出る理由として、日本国内のガソリン市場が2大企業（ENEOS・出光興産）に支配されている点が挙げられます。これにより、特定のブランド以外のガソリンが流通することを懸念する声があるのかもしれません。しかし、実際には国内のガソリンはすべてJIS規格に適合しているため、品質の差はほとんどありません。

④まとめ

コストコのガソリンが「減りが早い」「車が壊れる」という噂は、誤解や個々の使用環境の影響によるものと考えられます。コストコのガソリンはJIS規格を満たし、エンジンを保護する洗浄剤が含まれているため、むしろエンジンにとって良い影響を与える可能性が高いと言えます。