多くのファンに惜しまれつつ姿を消したロッテの「ザクリッチ」について、この記事では深掘りします。
ザクリッチとはそもそもどんなアイスだったのか、その販売終了はいつだったのか、そして最も気になる販売終了の理由を、当時の時代背景と共に詳しく解説します。
また、今でもザクリッチの味が忘れられない方のために、食感や味わいが似てる代替アイスの情報もご紹介します。
多くのファンが語るザクリッチ販売終了の理由
- ザクリッチとはどんなアイスだった?
- 発売当初の爆発的な人気と特徴
- ザクリッチの販売終了はいつ?
- 売上減少が最大の要因か
- 強力なライバル商品の台頭
ザクリッチとはどんなアイスだった?
ザクリッチは、2010年にロッテから発売されたコーンタイプのアイスクリームです。その最大の特徴は、商品名が示す通りの「ザクザク」とした独特の食感にありました。
この食感は、アイスを覆う分厚いチョコレート層に混ぜ込まれた2層のパフ入りチョコと、内側のサクサクとしたコーンによって生み出されています。
一般的なコーンアイスが持つ「パリパリ」感とは一線を画す、食べ応えのある力強い歯ざわりが多くの人々を魅了しました。適度な甘さのバニラアイスと、風味豊かなチョコレート、そして香ばしいコーンの組み合わせは、一度食べたら忘れられない味わいを提供していたのです。
また、扇形のユニークな形状も特徴の一つでした。これにより、どこから食べてもザクザクとした食感を楽しむことができ、最後まで飽きさせない工夫が凝らされていました。
発売当初の爆発的な人気と特徴
2010年の発売当初、ザクリッチはまさに社会現象とも言えるほどの爆発的な人気を博しました。その人気はメーカーの想定をはるかに上回り、発売からわずか1ヶ月も経たないうちに製造が追いつかなくなり、一時的に販売を休止する事態にまで至ったのです。
この成功の裏には、味や食感の良さだけでなく、ロッテによる巧みなプロモーション戦略がありました。
巧みなプロモーション戦略
発売当時にはタレントの南明奈さんをCMに起用し、商品の楽しさや食感の良さを広くアピールしました。
その後も、人気グラビアアイドルを集めて「ザクリッチガールズ」というユニットを結成したり、大人気アニメ作品「ラブライブ!」とのコラボレーション企画を展開したりと、次々と話題を提供し続けます。
ラブライブのザクリッチの写真まだありました✨️
こっちはスマホで撮影したみたいでスマホの写真フォルダに入ってましたw https://t.co/07DQxsrZTw pic.twitter.com/YuZjPr8B97— MARU (@HatidaiShowgun) February 11, 2025
これらの戦略が功を奏し、ザクリッチは単なるアイスクリームの枠を超え、エンターテインメント性を持つ商品として多くの若者の心を掴みました。
ザクリッチの販売終了はいつ?
多くのファンに愛されたザクリッチですが、発売から約8年後の2018年に、静かに市場から姿を消しました。
おいしかったのになぜなくなったのかザクリッチ pic.twitter.com/e72r5CYXMy
— シノ (@shino_jp) March 11, 2024
ロッテから大々的な販売終了のアナウンスがあったわけではなく、いつの間にか店頭で見かけなくなったと感じた人が多かったようです。
このため、販売終了後しばらく経ってから、久しぶりに食べようと探した人がSNSなどで「ザクリッチがどこにも売っていない」と投稿し、そこで初めて生産が終了していたことを知る、というケースも少なくありませんでした。
発売当初の華々しいデビューとは対照的な、静かな幕引きだったと言えます。
売上減少が最大の要因か
では、なぜザクリッチは販売終了に至ったのでしょうか。ロッテから公式な理由が発表されているわけではありませんが、最も有力な要因として考えられているのが「売上の減少」です。
発売当初の勢いは凄まじかったものの、年月が経つにつれて徐々にその人気は落ち着いていきました。アイスクリーム市場は非常に競争が激しく、消費者の関心は次々と登場する新商品や季節限定のフレーバーに移りやすい傾向があります。
ザクリッチも例外ではなく、発売から数年が経過する中で、他の魅力的な商品との競争に晒され、徐々に売上が伸び悩んでいったと推測されます。企業としては、一定の売上水準を維持できない商品の生産を継続することは難しく、経営判断として生産終了という決断に至ったと考えられます。
強力なライバル商品の台頭
ザクリッチの売上減少に拍車をかけたとされるのが、強力なライバル商品の存在です。
特に、江崎グリコの「ジャイアントコーン」や森永製菓の「チョコモナカジャンボ」といった、長年にわたって愛され続けるロングセラー商品の人気が、ザクリッチが販売されていた時期に再燃していました。
これらの商品は、いずれも「パリパリ」「ザクザク」といった食感を特徴としており、消費者の求めるニーズがザクリッチと競合していました。
商品名 |
メーカー |
主な特徴 |
---|---|---|
ジャイアントコーン |
江崎グリコ |
ザクザク食感のナッツとチョコのトッピング、サクサクのコーン |
チョコモナカジャンボ |
森永製菓 |
パリパリのチョコレートとモナカの絶妙な組み合わせ |
ザクリッチ |
ロッテ |
2層のパフ入りチョコによるザクザク食感、扇形の形状 |
このように、強力で知名度の高い競合商品が市場での存在感を増す中で、ザクリッチが独自のポジションを維持し続けるのは容易ではなかったのかもしれません。結果として、販売終了というやむを得ない結論に至ったと見られています。
ザクリッチ販売終了の理由と再販の可能性
- 今も根強いファンの再販を望む声
- ロッテからの公式な発表はなし
- ザクリッチに似てる代替アイスは?
- ジャイアントコーンやチョコモナカジャンボ
- ハーゲンダッツクリスピーサンド
- まとめ:ザクリッチ販売終了の理由
今も根強いファンの再販を望む声
販売終了から長い年月が経過した現在でも、ザクリッチの復活を望む声は後を絶ちません。特にX(旧Twitter)などのSNS上では「もう一度食べたいアイス」といった話題になると、必ずと言っていいほどザクリッチの名前が挙がります。
「あのザクザク感が忘れられない」「子供の頃の思い出の味」といったノスタルジックな投稿が頻繁に見られます。
中には、形の似ている森永乳業の「ザ・クレープ」を間違えて購入してしまい、そこで初めて販売終了の事実を知ってショックを受ける人もいるほどです。
これらの声は、ザクリッチが単なる一過性の人気商品ではなく、多くの人の記憶に深く刻まれた特別な存在であったことを物語っています。
ロッテからの公式な発表はなし
これほどまでに多くのファンが再販を熱望していますが、残念ながら現在のところ、製造元であるロッテからザクリッチの再販に関する公式な発表は一切ありません。公式サイトやSNSアカウントを調査しても、復活を示唆するような情報は確認できませんでした。
過去には、ファンの熱い要望に応えて期間限定で復活したお菓子やアイスの例も少なくありません。しかし、ザクリッチに関しては、製造ラインの都合やコスト面での課題も考えられ、再販のハードルは決して低くないと推測されます。
希望を捨てるのは早いかもしれませんが、現時点では再販の可能性は極めて低いと言わざるを得ない状況です。
ザクリッチに似てる代替アイスは?
「もうザクリッチは食べられないのなら、せめて似たようなアイスで我慢したい」と考える方も多いはずです。完全に同じではありませんが、あの独特の食感や満足感を思い出させてくれるような、現在市販されている代替アイスはいくつか存在します。
食感の良さ、チョコレートとコーンの組み合わせ、食べ応えといった観点から、ザクリッチに近い体験ができる商品を次の項目で具体的にご紹介します。もし、ザクリッチの味が恋しくなったら、これらの商品を試してみてはいかがでしょうか。
ジャイアントコーンやチョコモナカジャンボ
前述の通り、ザクリッチの強力なライバルであった江崎グリコの「ジャイアントコーン」と森永製菓の「チョコモナカジャンボ」は、代替品としても最も有力な候補です。
ジャイアントコーンは、コーン上部にトッピングされたナッツやチョコレートのザクザクとした食感が特徴です。コーン自体もサクサクしており、食べ応えがあります。
一方、チョコモナカジャンボは、モナカの中に板状のチョコレートが挟まれており、どこを食べてもパリパリとした食感を楽しめるのが魅力です。
どちらも長年愛され続けている完成度の高い商品であり、食感の楽しさという点でザクリッチと共通する部分が多くあります。
ハーゲンダッツクリスピーサンド
少し高級志向になりますが、ハーゲンダッツの「クリスピーサンド」も食感の楽しさという点で共通項を見出せます。
この商品は、濃厚なアイスクリームをチョコレートでコーティングし、さらにサクサクのウエハースでサンドしたものです。
ウエハースの軽快な歯ざわりと、パリッとしたチョコレートコーティングの組み合わせは、ザクリッチのザクザク感とは少し方向性が異なりますが、非常に満足度の高い食感体験を提供してくれます。
様々なフレーバーが展開されているため、気分に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。ザクリッチの思い出と共に、少し贅沢なアイスタイムを過ごしたい時に最適な選択肢と言えるかもしれません。
まとめ:ザクリッチ販売終了の理由
この記事で解説した「ザクリッチ販売終了の理由」に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- ザクリッチは2010年にロッテから発売されたコーンアイス
- 最大の特徴は2層のパフ入りチョコによるザクザク食感
- 発売当初は1ヶ月足らずで販売休止になるほどの人気だった
- 南明奈さんのCMや「ラブライブ!」コラボで話題を呼んだ
- 販売終了時期は2018年
- 販売終了の公式な理由は発表されていない
- 最も有力な理由は売上の長期的な減少
- 市場競争の激化も大きな要因と考えられる
- 強力なライバルとしてジャイアントコーンなどが存在した
- 2025年現在、再販に関する公式な予定はない
- SNSでは今もなお復活を望む声が多数見られる
- 代替品としてジャイアントコーンが挙げられる
- チョコモナカジャンボもパリパリ食感が似ている
- 高級志向ならハーゲンダッツクリスピーサンドも選択肢になる
- ファンの声が大きくなれば将来的な復活の可能性はゼロではない