「PS5のコントローラーは高すぎる」と感じていませんか。高性能なゲーム体験を提供してくれる一方で、その価格に驚いた方も少なくないでしょう。さらに、PS5のコントローラーが高い理由だけでなく、壊れやすいという声や、バッテリー寿命の問題も耳にします。特に、スティックが勝手に動く不具合は多くのユーザーを悩ませています。
この記事では、そうした悩みを解決するため、コントローラーの価格背景から具体的な節約術までを網羅的に解説します。故障時の修理方法、価格を抑えつつ快適なプレイ環境を整える非純正のおすすめコントローラーの紹介、そして最終的にコントローラーを安く買うための具体的な方法まで、あなたの疑問に徹底的に答えていきます。
PS5のコントローラーが高すぎる!その原因と故障対策
- 純正コントローラーが高い理由とは?
- なぜPS5のコントローラーは壊れやすい?
- スティックが勝手に動くドリフト現象
- ドリフト現象の具体的な予防方法
- バッテリー寿命を延ばす正しい充電法
- PS4用コントローラーの活用で寿命対策
純正コントローラーが高い理由とは?
PS5の純正コントローラー(DualSense ワイヤレスコントローラー)の価格が高いと感じるのには、主に2つの理由が考えられます。1つ目は、コントローラー自体が持つ高度な機能性、そして2つ目は、製造や流通に関わる経済的な要因です。
まず、DualSenseは過去のコントローラーにはない革新的な機能を多数搭載しています。ゲーム内の状況に応じて振動の質感が変わる「ハプティックフィードバック」や、ボタンの抵抗力が変化する「アダプティブトリガー」は、没入感を飛躍的に高める一方で、その実現には高度な部品と技術が不可欠です。これらの独自機能が、コントローラーの製造コストを押し上げる大きな要因となっています。
次に、経済的な側面も無視できません。近年の世界的な円安傾向は、海外で製造される部品の調達コストや、製品の物流コストを上昇させました。実際に、ソニーはこれらの経済状況を理由に、PS5本体および周辺機器の価格を改定しています。
さらに、ソニーはPS5において、許諾のない安価な非純正コントローラーが市場に出回ることを防ぐため、通信方式を高度に暗号化していると言われています。これにより、サードパーティメーカーがコントローラーを製造するにはソニーからの正式なライセンスが必要となり、結果として市場に安価な選択肢が生まれにくい構造になっていることも、純正品の価格が高止まりする一因と考えられます。
なぜPS5のコントローラーは壊れやすい?
「PS5のコントローラーは壊れやすい」という声は、多くのユーザーから聞かれます。価格が高いだけに、すぐに故障してしまうのは避けたいところです。壊れやすいと言われる背景には、その精密な構造と特定の部品の耐久性が関係していると考えられます。
最も多く報告される故障の一つが、後述する「ドリフト現象」です。これはアナログスティックのセンサー部分に問題が生じることで発生します。スティック内部のセンサーは非常に繊細で、操作によって削れたプラスチックの微細な粉塵が入り込んだり、押し込み操作(L3/R3ボタン)の多用によって物理的に摩耗したりすることで、不具合が起きやすくなります。
また、L1/R1ボタンやトリガー部分の内部パーツが破損するケースも報告されています。激しい操作が繰り返されるアクションゲームやシューティングゲームを主にプレイする場合、これらのボタンに負荷が集中し、耐久性の限界を超えてしまうことがあります。
内蔵されているリチウムイオンバッテリーも消耗品であり、その寿命も故障の一因です。一般的に、充放電を約500回繰り返すと性能が低下し始めると言われており、使用頻度が高ければ1年~1年半程度でバッテリーの持ちが悪くなったと感じることもあります。
これらの要因が複合的に絡み合うことで、PS5コントローラーは「壊れやすい」という印象を持たれがちです。
スティックが勝手に動くドリフト現象
ドリフト現象とは、コントローラーのアナログスティックに触れていないにもかかわらず、ゲーム内のキャラクターやカーソルが勝手に動いてしまう不具合のことです。これはPS5のコントローラーに限らず、Nintendo SwitchのJoy-Conなど、現代の多くのコントローラーで発生しうる構造的な問題として知られています。
この現象が発生する主な原因は、アナログスティックの根元にある「ポテンショメーター」というセンサー部品の不具合です。このセンサーが、スティックの傾きを電気信号に変えてゲーム機に伝えています。
ドリフトが起きる主なメカニズムは2つあります。1つ目は、スティック操作によってハウジング(スティックの軸を囲む部分)と軸がこすれ、削れたプラスチックの微細な粉がセンサー内部に侵入し、正常な信号の読み取りを妨げるケースです。
もう1つのメカニズムは、スティックの押し込み操作(L3/R3ボタン)を多用することによるセンサー自体の物理的な摩耗や損傷です。センサー部品が経年劣化によって接触不良を起こし、スティックが中心位置にあると正しく認識できなくなることで、ドリフトが発生します。いずれのケースも、コントローラーの精密な構造ゆえに避けがたい問題と言えるかもしれません。
ドリフト現象の具体的な予防方法
ドリフト現象は一度発生すると修理が必要になるケースが多いため、日頃からの予防が非常に大切です。高価なコントローラーを長く使い続けるために、以下の予防策を実践することをおすすめします。
定期的なメンテナンス
コントローラーの隙間には、手垢やホコリが溜まりがちです。これらのゴミがアナログスティックの内部に入り込むと、ドリフトの原因になりかねません。月に1回程度、エアダスターを使ってスティックの根元やボタンの隙間のホコリを吹き飛ばす習慣をつけましょう。
このとき、液体クリーナーやアルコールの使用は、プラスチックを傷めたり内部に液体が侵入したりする恐れがあるため避けるべきです。また、メーカー保証が受けられなくなる可能性があるため、専門知識のない状態での分解・清掃は推奨されません。
エイムリングの活用
エイムリングとは、アナログスティックの軸にはめ込むスポンジやゴム製のリング状のアクセサリーです。これを装着することで、スティックを倒した際に軸とハウジングが直接こすれるのを防ぎ、削れカスの発生を大幅に抑制できます。結果として、センサー内部へのゴミの侵入を防ぎ、ドリフト現象を予防する効果が期待できます。
ただし、エイムリング自体の素材によっては、そのアクセサリーからカスが出ることがあるため、耐久性の高いスポンジ製のものなどを選ぶと良いでしょう。
丁寧な操作を心がける
ゲームに熱中すると、つい力んでスティックやボタンを強く押し込んでしまうことがあります。しかし、必要以上の力は、内部パーツの摩耗を早める原因となります。特に、スティックの押し込み(L3/R3)や、倒しきった状態でのグリグリとした操作は、センサーに大きな負荷をかけます。普段から優しい操作を意識することが、コントローラーの寿命を延ばす上で重要な鍵となります。
バッテリー寿命を延ばす正しい充電法
PS5のコントローラーに内蔵されているリチウムイオンバッテリーの寿命を少しでも延ばすためには、日々の充電方法に気を使うことが効果的です。バッテリーは消耗品ですが、扱い方次第で劣化のスピードを緩やかにできます。
リチウムイオンバッテリーは「過充電」と「過放電」に弱い特性を持っています。過充電とは、バッテリーが100%充電された状態のまま、さらに電力を供給し続けることです。逆に過放電は、バッテリー残量が0%の状態で長期間放置されることを指します。これらの状態はバッテリーに大きな負荷をかけ、性能を著しく低下させる原因となります。
したがって、夜通し充電ケーブルに繋ぎっぱなしにしたり、バッテリーが空のまま何か月も放置したりする行為は避けるべきです。理想的には、バッテリー残量を20%~80%の範囲に保つように心がけると、バッテリーへの負荷を最小限に抑えられます。
最も手軽で効果的な方法は、ソニー純正の「DualSense 充電スタンド」を利用することです。この充電スタンドには過充電を防止する機能が備わっており、コントローラーが満充電になると自動的に給電を停止してくれます。ケーブルを抜き差しする手間もなく、コントローラーを置くだけで最適な充電が行えるため、バッテリーの寿命を考慮するなら導入を検討する価値は高いでしょう。
PS4用コントローラーの活用で寿命対策
PS5コントローラーの物理的な摩耗やバッテリーの劣化を遅らせる、非常にシンプルかつ効果的な方法があります。それは、PS4のゲームをプレイする際に、PS4用のコントローラー(DUALSHOCK 4)を使用することです。
PS5本体は後方互換機能により、多くのPS4用ゲームをプレイできます。そして、PS4のゲームを遊ぶ場合に限り、PS5でもDUALSHOCK 4を接続して操作することが可能です。
すべてのゲームを一つのPS5コントローラーでプレイするのではなく、PS4のゲームはDUALSHOCK 4で、そしてPS5専用のゲームや、ハプティックフィードバックなどの機能を体験したいタイトルに限ってPS5コントローラーを使う、というように使い分けるのです。
このように役割分担をすることで、PS5コントローラーの総使用時間を物理的に減らすことができます。これにより、アナログスティックの摩耗やボタンのへたり、バッテリーの充放電サイクルの進行を遅らせ、結果的にコントローラー全体の寿命を延ばすことにつながります。
DUALSHOCK 4は、中古市場やサードパーティ製の安価なモデルも豊富に流通しているため、比較的容易に入手できる点もメリットです。
PS5のコントローラーが高すぎるなら代替品や修理で賢く節約
- 公式と民間のコントローラー修理方法
- 修理にかかる費用と期間の目安
- おすすめのPS5対応非純正コントローラー
- コントローラーを安く買うための方法
- 非純正品を選ぶ際の注意点と選び方
- PS5 コントローラー 高すぎる問題の総括
公式と民間のコントローラー修理方法
コントローラーにドリフト現象やボタンの不具合が発生した場合、修理の選択肢は大きく分けて「ソニー公式サポート」と「民間の修理業者」の2つがあります。どちらを選ぶべきかは、保証期間や求めるスピードによって異なります。
ソニー公式サポート(PlayStationサポート)
PS5本体および付属のコントローラーには、購入日から1年間のメーカー保証が付いています。この保証期間内に発生した自然故障(落下や水没などを除く)であれば、無償で修理または新品同様の製品と交換してもらえます。保証を受けるには、購入日を証明できるレシートや納品書が必要です。
修理の申し込みは、PlayStationの公式サイトからオンラインで行えます。保証期間を過ぎた場合の修理費用は、DualSenseコントローラーで7,480円(税込)が目安となります。公式ならではの安心感が最大のメリットですが、修理には1~2週間程度の時間がかかるのが一般的です。
民間の修理業者
街のスマートフォン修理店など、ゲーム機の修理を専門に行う民間業者に依頼する方法もあります。民間業者のメリットは、修理のスピードです。店舗に直接持ち込めば、部品の在庫があれば即日~数日で修理が完了する場合も多く、すぐにでもゲームを再開したい方には魅力的です。
また、公式サポートでは対応していないような細かな部品交換に対応してくれることもあります。ただし、費用は業者や故障内容によって異なり、一度でも民間業者によって分解されると、以降はメーカーの公式サポートが一切受けられなくなるという大きなデメリットがあるため、利用は慎重に判断する必要があります。
修理にかかる費用と期間の目安
コントローラーの修理を検討する際、費用と期間は最も気になるポイントです。前述の通り、公式サポートと民間業者では、これらに大きな違いがあります。以下に、それぞれの目安をまとめました。
修理方法 |
費用目安 |
期間目安 |
メリット |
デメリット |
公式サポート(保証内) |
0円 |
1~2週間 |
安心感、費用がかからない |
修理に時間がかかる |
公式サポート(保証外) |
7,480円(税込) |
1~2週間 |
公式の修理で安心 |
費用が高め、DualSense Edgeは対象外 |
民間修理業者 |
5,000円~(症状による) |
最短即日~数日 |
修理が早い、公式非対応の修理も可能 |
業者により品質に差、以降の公式保証が無効になる |
ご覧の通り、購入から1年以内であれば、費用のかからない公式サポートを利用するのが最も賢明な選択です。
保証が切れてしまった場合は、7,480円を支払って公式で修理するか、新品を購入するか、あるいは民間業者を検討するかの判断になります。民間業者は費用が安く済む可能性がありますが、リスクも伴うため、業者の評判や実績をよく調べてから依頼することが大切です。新品のコントローラーの価格(約9,500円~)と比較し、どちらが自身の状況にとって最適かを見極めましょう。
おすすめのPS5対応非純正コントローラー
純正コントローラーの価格や機能に満足できない場合、サードパーティ製の非純正(ライセンス)コントローラーに目を向けるのも一つの手です。特定のジャンルに特化したモデルや、多機能なプロ向けのモデルなど、様々な選択肢が存在します。
格闘ゲーム向けコントローラー
格闘ゲームを主戦場とするプレイヤーには、HORI(ホリ)の「ファイティングコマンダー OCTA」などがおすすめです。このタイプのコントローラーは、天面に6つのボタンが配置されており、アーケードコントローラーに近い感覚で複雑なコマンド入力を素早く正確に行えます。有線接続で遅延が少ないのも特徴です。
プロ・競技向けコントローラー
FPS(ファーストパーソン・シューティング)やTPSで、より高いパフォーマンスを求めるのであれば、プロ仕様のコントローラーが選択肢に入ります。Victrix(ビクトリクス)の「Pro BFG」や、Razer(レイザー)の「Wolverine V2 Pro」、Scuf(スカフ)の「Reflex」シリーズなどが代表的です。これらのモデルは、以下のような特徴を備えています。
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背面ボタン/パドル: コントローラーの背面に複数の追加ボタンが搭載されており、任意の操作を割り当てることができます。これにより、親指をスティックから離さずにジャンプやリロードなどのアクションが可能になります。
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トリガーストップ: L2/R2トリガーの押し込み距離を物理的に浅くする機能。連射速度が向上し、素早い射撃が求められるゲームで有利に働きます。
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スティックの交換: スティックの高さや形状を交換できるモデルもあり、自分の手の大きさや好みに合わせたカスタマイズが可能です。
ただし、これらの高機能コントローラーは、純正品よりもさらに高価な場合が多く、また、ハプティックフィードバックなどの純正独自機能は搭載されていないことがほとんどです。自身のプレイスタイルと予算をよく考慮して選びましょう。
コントローラーを安く買うための方法
新品の純正コントローラーは高価ですが、いくつかの方法を駆使することで、購入費用を抑えることが可能です。
最も狙い目なのは、大手ECサイトが実施する大規模なセールです。Amazonの「プライムデー」や「ブラックフライデー」の期間中は、PS5の周辺機器が割引価格で販売されることがよくあります。これらのセール時期をあらかじめチェックしておき、タイミングを合わせて購入するのが賢い方法です。
また、家電量販店のオンラインストアや実店舗でも、独自のセールやポイント還元キャンペーンが行われることがあります。ポイントを上手く活用すれば、実質的な負担額を減らすことができます。
中古品に抵抗がなければ、ゲーム販売店(ゲオやブックオフなど)や、中古品を扱うECサイトをチェックするのも良いでしょう。新品よりもかなり安価に手に入れられる可能性があります。ただし、中古品は前の所有者の使用状況によって状態が大きく異なるため、スティックの消耗具合やボタンの反応などを、可能な限り購入前に確認することが大切です。
フリマアプリ(メルカリやPayPayフリマなど)を利用する方法もありますが、個人間の取引になるため、動作不良などのリスクが伴います。商品説明や出品者の評価をよく確認し、慎重に取引を進める必要があります。
非純正品を選ぶ際の注意点と選び方
非純正コントローラーは魅力的な選択肢ですが、購入前には必ず確認すべき重要な注意点がいくつかあります。これらを見落とすと、「安く買ったのに使えなかった」という事態に陥りかねません。
最も重要な確認事項は、「PS5用ソフトウェアで動作するかどうか」です。市場には安価なコントローラーが多数存在しますが、その多くは「PS5本体でPS4用ソフトをプレイする場合にのみ使用可能」という製品です。
PS5専用のゲームをプレイしたい場合は、製品のパッケージや商品説明に「PS5用ソフトウェア対応」とはっきりと記載されていることを必ず確認してください。公式ライセンス品(Licensed by Sony Interactive Entertainment)の表記があれば、一つの安心材料になります。
次に、接続方式と機能の有無を確認しましょう。遅延を少しでも減らしたいなら有線接続、ケーブルの煩わしさから解放されたいなら無線接続が適しています。また、多くの非純正品では、コスト削減のために純正のハプティックフィードバックやアダプティブトリガー、ジャイロ機能などが省略されています。これらの機能を重視する場合は、購入前に仕様をよく確認する必要があります。
最後に、保証とサポート体制も選ぶ上での大切なポイントです。信頼できる国内メーカーの製品や、国内正規代理店が販売している製品であれば、初期不良や故障時のサポートが期待できます。海外からの並行輸入品や、メーカー名が不明なノーブランド品は、価格が安くてもトラブル発生時に対応してもらえないリスクがあることを理解しておきましょう。
PS5のコントローラーが高すぎる問題の総括
- PS5コントローラーが高価なのは高性能な機能と経済的要因が理由
- 円安や部品・物流コストの高騰が価格に影響している
- ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーがコストを押し上げている
- コントローラーは精密な構造から壊れやすい側面も持つ
- スティックが勝手に動くドリフト現象は代表的な不具合
- ドリフトはスティックセンサーへのゴミの侵入や摩耗が原因
- 予防策として定期的な清掃やエイムリングの活用が有効
- バッテリー寿命を延ばすには過充電・過放電を避けることが鍵
- 純正充電スタンドは過充電防止機能がありおすすめ
- PS4ゲームをPS4コントローラーでプレイするとPS5コントローラーの寿命を延ばせる
- 故障時は購入後1年以内なら公式サポートで無償修理が可能
- 保証期間外の修理は公式(有料)か民間の修理業者を選ぶ
- 非純正品は特定の用途に特化したモデルや高機能なプロコンがある
- 非純正品を選ぶ際はPS5用ソフトへの対応可否を必ず確認する
- セールや中古品、フリマアプリの活用でコントローラーを安く買うことができる