マラソン大会やスポーツイベントの感動を記録するオールスポーツの写真。しかし、その価格を見て「高すぎる」と感じた経験はありませんか。この記事では、オールスポーツとは一体どのようなサービスなのか、そして写真の価格が高い理由を詳しく解説します。高いと感じるのには、プロの撮影技術や編集時間といった、明確な理由が存在するのです。
同時に、高価な写真を少しでも安く購入するための具体的な方法として、割引クーポンや無料で写真を手に入れる代替案、さらには条件を満たすことで利用できる無料携帯待ち受けの存在についても掘り下げていきます。また、写真がいつ公開されるのかといった疑問にもお答えします。
一方で、安易な考えから購入前の写真をスクショしてSNSに投稿したり、透かしを消すといった行為に及ぶことの危険性も指摘します。これらの行為は著作権侵害にあたるため、正しい知識を持つことが不可欠です。
本記事を通じて、オールスポーツの写真を賢く、そして正しく活用するための知識を深めていきましょう。
オールスポーツの写真が高すぎる3つの理由

※画像はイメージです
- オールスポーツとはどんなサービス?
- 高い理由① プロによる撮影品質
- 高い理由② 出張費や機材コスト
- 高い理由③ 写真の編集・加工時間
オールスポーツとはどんなサービス?
オールスポーツとは、株式会社フォトクリエイトが運営する、スポーツイベント専門の写真撮影・販売サービスです。「オールスポーツコミュニティ」という名称で、マラソン大会や自転車レース、各種スポーツ大会の写真をプロのカメラマンが撮影し、オンラインで提供しています。
マラソン大会に参加した際、コースの沿道で「撮影」と書かれたビブスを着用したカメラマンを見かけたことがある方も多いでしょう。彼らがオールスポーツのスタッフであり、国内の主要なスポーツイベントの多くで公式フォトサービスとして契約しています。
このサービスの大きな特徴は、アスリートビブス(ゼッケン番号)に記載された番号を基に、画像認識技術を用いて膨大な写真の中から自分の写った写真を瞬時に検索できる点です。大会終了後、公式サイトでイベント名とゼッケン番号を入力するだけで、自分が写っている写真の一覧を閲覧し、気に入ったものを購入できるという利便性の高い仕組みが構築されています。
高い理由① プロによる撮影品質
オールスポーツの写真が高価に感じられる最大の理由は、その撮影品質の高さにあります。写真は、スポーツ撮影を専門とするプロのカメラマンによって撮影されています。彼らは、アスリートの一瞬の表情や躍動感あふれるフォームを捉えるための高度な技術と豊富な経験を持っています。
使用される機材も、プロ仕様の高性能なデジタル一眼レフカメラや望遠レンズが中心です。これらの機材は、目まぐるしく変わる光の状況や被写体の素早い動きに対応し、鮮明で美しい写真を記録することができます。
単にシャッターを押すだけでなく、構図やピント、タイミングなど、多くの要素を瞬時に判断して撮影された一枚は、スマートフォンや一般的なカメラでは到底再現できないクオリティを持っています。したがって、その専門的な技術と機材への投資が価格に反映されるのは、ある意味で当然と言えるでしょう。
高い理由② 出張費や機材コスト
プロのカメラマンが撮影現場で活動するためには、様々なコストが発生します。これも、オールスポーツの写真価格を押し上げる要因の一つです。
スポーツイベントは、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地で開催されます。カメラマンは撮影のために現地へ赴く必要があり、その際の交通費や宿泊費といった出張費用が経費としてかかります。特に大規模な大会では、多数のカメラマンを配置するため、その総額は決して小さくありません。
また、前述の通り、撮影には高価なプロ用機材が使用されます。これらのカメラやレンズは定期的なメンテナンスや、故障した際の修理、消耗品の交換が必要です。技術の進歩に合わせて機材を更新していくための投資も継続的に発生します。これらの機材の減価償却費や維持管理コストも、写真一枚一枚の価格に上乗せされていると考えることができます。
高い理由③ 写真の編集・加工時間
オールスポーツの写真は、撮影して終わりではありません。参加者に届けられるまでには、専門のスタッフによる丁寧な編集・加工作業が行われます。
撮影された写真は、一枚ずつ明るさや色の調整、不要な部分を切り取るトリミングなどが行われ、より見栄えの良い一枚に仕上げられます。数万枚、数十万枚にも及ぶ写真の中から、ピントが合っていなかったり、手ブレがひどかったりする写真をチェックし、一定の品質基準を満たしたものだけを選別する作業も含まれます。
この一連の作業には、多大な時間と労力が必要です。特に、一人ひとりのアスリートに最高の瞬間を届けるというサービスの性質上、品質管理には細心の注意が払われています。このような撮影後のポストプロダクションにかかる人件費や時間も、写真の価格を構成する重要な要素となっているのです。
オールスポーツの写真が高すぎるときの対処法

※画像はイメージです
- 写真はイベント後いつ公開される?
- クーポンを利用してお得に購入する方法
- 無料で写真を手に入れる代替案とは
- 無料携帯待ち受けを入手する条件
- 購入前のスクショはSNS投稿禁止
- 透かしを消す行為は著作権の侵害
写真はイベント後いつ公開される?
イベント終了後、自分の写真がいつ見られるようになるかは、参加者にとって最も気になるところです。
公開時期の目安
オールスポーツの写真公開時期は、イベントの規模や撮影枚数によって異なりますが、一般的にはイベント終了後、数日から1週間程度で公開されることが多いようです。公式サイトによると、具体的な「公開予定日」は各イベントページに記載されています。
最近の例を見ると、イベント翌日の夕方18時以降に公開されるケースも多く、以前よりもスピーディーに対応されていることがうかがえます。ただし、これはあくまで目安であり、大規模な大会ではもう少し時間がかかる場合もあるため、正確な日時は必ず公式サイトで確認することが大切です。公開された際にメールで通知を受け取れる「公開通知メール」に登録しておくと、見逃しを防げるので便利です。
閲覧には会員登録が必須
以前はパスワード入力のみで閲覧できるイベントもありましたが、2024年6月27日からは、オールスポーツコミュニティの利用に際して会員登録(無料)が必須となりました。まだ登録していない場合は、事前に済ませておくとスムーズに写真を閲覧できます。
また、2022年5月31日をもってスマートフォン向けのアプリ版サービスは終了しているため、写真の閲覧や購入はウェブサイトから行う必要があります。
クーポンを利用してお得に購入する方法
オールスポーツの写真は定価で購入すると割高に感じることがありますが、各種クーポンや割引をうまく活用することで、費用を抑えることが可能です。
クーポンの入手方法
お買い物クーポンは、主に以下の方法で入手できる可能性があります。
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メールマガジン: オールスポーツのメールマガジンに登録しておくと、不定期で割引クーポンやキャンペーン情報が配信されることがあります。
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提携企業キャンペーン: オールスポーツが提携する企業との共同キャンペーンなどを通じて、クーポンが提供される場合があります。
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イベント参加特典: 大会の参加案内やパンフレットに、限定のクーポンコードが記載されていることもあります。
これらの情報は不定期に提供されるため、公式サイトやメールマガジンをこまめにチェックすることが、お得な情報を見逃さないための鍵となります。
クーポンの使い方と注意点
クーポンの利用方法は簡単で、写真を選んで注文手続きに進み、「お届け先情報入力」画面にあるクーポンコード入力欄に、入手したコードを入力するだけです。
ただし、クーポンには有効期限や最低利用金額、対象イベントが限定されているなどの利用条件が設定されている場合がほとんどです。また、他の割引との併用ができないケースもあります。利用する前には、必ずクーポンの利用規約をよく確認し、自分の購入したい写真が条件に合っているか確かめるようにしましょう。
参考までに、一般的な価格帯を以下の表にまとめました。単品で購入するよりも、複数枚の写真が含まれる「スペシャルデータセット」などが割安になる傾向があります。クーポンを適用する前に、まずはどの購入方法が自分にとって最適か検討すると良いでしょう。
商品タイプ |
一般的な価格例(掲載期間中) |
2L判 プリント |
2,000円前後 |
A4判 プリント |
3,500円前後 |
ダウンロード(1枚) |
3,300円前後 |
スペシャルデータセット |
9,900円前後 |
注:価格はイベントにより変動するため、公式サイトでご確認ください。 |
無料で写真を手に入れる代替案とは
プロが撮影した高品質な写真には及びませんが、コストをかけずに思い出を残すための代替案もいくつか考えられます。
まず一つ目は、自分で写真を撮影することです。最近のスマートフォンはカメラの性能が非常に高いため、レース前後のリラックスした表情や仲間との記念撮影であれば、十分に綺麗な写真を残せます。ただし、レース中の撮影は危険を伴うため、安全には最大限配慮する必要があります。
二つ目の方法として、チームの保護者や友人に撮影を協力してもらうことが挙げられます。応援に来てくれる家族や友人がいれば、特定の地点で撮影をお願いしておくのも良いでしょう。仲間同士で撮影した写真は、プロの写真とはまた違った温かみのある、特別な思い出になります。
三つ目は、SNSなどを活用する方法です。大会の公式ハッシュタグなどで検索すると、他の参加者や観客が撮影した写真が投稿されていることがあります。もし気に入った写真を見つけた場合は、必ず撮影者に連絡を取り、使用許可を得るのがマナーです。無断で使用することはトラブルの原因となるため、絶対に避けましょう。
無料携帯待ち受けを入手する条件
オールスポーツでは、条件を満たすことで「無料携帯待ち受け」画像を入手できるサービスがあります。これは、商品として販売されているダウンロードデータとは品質が異なりますが、手軽にスマートフォンの壁紙などに設定できるため、人気のサービスです。
この無料携帯待ち受けを入手するための条件は、商品購入後に送られてくるアンケートに回答することです。
取得までの流れ
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商品出荷から10日後を目安に「アンケートのお願い」という件名のメールが届きます。
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メール内のURLからアンケートページにアクセスし、回答を完了させます。
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最終画面で、待ち受け画像を受け取りたい携帯電話のメールアドレスを入力します。
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入力したアドレス宛に「無料携帯待ち受けのお知らせ」メールが届き、本文内のURLから画像をダウンロードできます。
一つ注意点として、このサービスはパソコンからのアクセスには対応しておらず、携帯電話(スマートフォン)からのみ取得可能です。購入した写真の中から、集合写真などを除いたお気に入りの一枚を待ち受けにできる、嬉しい特典と言えます。
購入前のスクショはSNS投稿禁止
オールスポーツのサイトで閲覧できる写真には、「コピー及び写真転載禁止」という透かし文字(ウォーターマーク)が入っています。この購入前の写真をスクリーンショット(スクショ)して、自身のブログやSNSに投稿する行為は、明確に禁止されています。
これは、自分が写っている写真であっても、その写真の著作権は撮影者である株式会社フォトクリエイトに帰属するためです。購入前の写真を無断で利用することは、商品を万引きして使うのと同じ行為と見なされ、著作権の侵害にあたります。
オールスポーツコミュニティの公式X(旧Twitter)アカウントでも、購入前の画像のスクリーンショットなどを保存・投稿する行為は遠慮するよう、注意喚起がなされています。時々、「後で買います」というコメントと共に投稿している人を見かけますが、これも購入前に使用している時点で規約違反となります。スポーツマンシップに則り、ルールとマナーを守った利用が求められます。
透かしを消す行為は著作権の侵害
購入前の写真に含まれる「コピー及び写真転載禁止」といった透かし文字を、画像編集ソフトやオンラインツールを使って意図的に消去し、使用する行為は絶対にやめましょう。
このような行為は、単なるマナー違反にとどまらず、著作権法における「著作者人格権」の中の「同一性保持権」を侵害する可能性があります。著作者が意図して付与した著作権表示を改変・削除することは、悪質な行為と判断されかねません。
インターネット上には、写真からロゴや透かしを削除する方法を紹介する記事やツールが存在しますが、それを著作権で保護された他人の写真に適用することは違法行為です。安易な気持ちで透かしを消してSNSに投稿した場合、権利者から警告を受けたり、トラブルに発展したりするリスクがあります。見栄えの良い写真を使いたいのであれば、必ず正規の手順で購入したデータを使用してください。
オールスポーツの写真が高すぎる問題の総括
ここまで、オールスポーツの写真が高価な理由から、安く手に入れる方法、そして利用上の注意点について解説してきました。この記事の重要なポイントを以下にまとめます。
- オールスポーツはプロが撮影する高品質な写真販売サービス
- 価格が高いのはプロの技術、機材、出張費、編集時間が理由
- 写真の公開はイベント後数日~1週間が目安で公式サイトで確認
- 2024年6月27日より閲覧には無料の会員登録が必須
- メールマガジンや提携キャンペーンで割引クーポンが入手可能
- クーポンには有効期限や対象イベントなどの利用条件がある
- 複数枚購入する場合はスペシャルデータセットが割安な傾向
- 無料で手に入れる代替案として自分で撮影する方法がある
- 友人や家族に撮影を依頼するのも一つの有効な手段
- SNSで他者が撮影した写真を使う際は必ず許可を取る
- 商品購入後のアンケート回答で無料携帯待ち受けがもらえる
- 購入前の写真のスクリーンショット撮影およびSNS投稿は禁止
- 透かし文字を消す行為は悪質な著作権侵害にあたる
- SNS投稿はデータ購入後に「©allsports.jp」を記載して行う
- 価格設定には理由があり、サービスの価値を理解することが大切