シャネルのマトラッセが高すぎる!買えない理由と定価を解説

シャネル マトラッセ 高すぎる 高い理由
※価格のヒミツ~安い理由・高い理由~作成
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「いつかは欲しい」と多くの人が憧れるシャネルのマトラッセ。しかし、いざ購入を検討すると、その価格に驚き「高すぎる」と感じたり、そもそも店舗に在庫がなく「買えない」という現実に直面する方も少なくないでしょう。

この記事では、まず多くの方を魅了するシャネルのマトラッセとは一体どのようなバッグなのか、その歴史と特徴から解説します。その上で、なぜこれほど高すぎる定価になっているのか、その背景にある具体的な高い理由を4つの視点から深掘りしていきます。

また、品薄で買えない状況が続くのはなぜなのか、そして「値上げしすぎ。昔は安かったのに」と感じてしまうほどの価格推移の実態にも迫ります。購入を迷っている方が最も気になる、買ってから失敗したと後悔しないためのポイントまで、網羅的にご紹介します。

記事のポイント
  • マトラッセが高騰し、品薄で買えない理由
  • 最新の定価と、過去からの驚くべき価格推移
  • 購入後に後悔しないためのポイントと資産価値
  • 賢い購入方法と今後の価格動向の予測

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シャネルのマトラッセが高すぎるし買えない理由とは

シャネル マトラッセ 高すぎる

※画像はイメージです

  • シャネルのマトラッセとは
  • 高い理由① 徹底したブランド価値の向上
  • 高い理由② 世界情勢による生産コスト増
  • 高い理由③ 円安による輸入価格の上昇
  • 高い理由④ 超高級志向へのブランド転換
  • 品薄で買えない状況が続く

シャネルのマトラッセとは

シャネルのマトラッセとは、時代を超えて世界中の女性から愛され続ける、シャネルというブランドを象徴するアイコンバッグです。その最大の特徴は、ふっくらとした立体感のあるひし形の格子状ステッチ、いわゆる「キルティング」デザインにあります。このデザインは、創業者のココ・シャネルが当時愛していた乗馬の世界で使われていたジャケットから着想を得たと言われています。

マトラッセが革新的だったのは、そのデザイン性だけではありません。1929年に発表された原型を経て、1955年にココ・シャネル自身の手によって改良された「2.55」モデルでは、当時ハンドバッグを持つのが主流だった女性たちの両手を解放するために、世界で初めてレザーを編み込んだチェーンストラップが採用されました。

これにより、女性はショルダーバッグとしてバッグを肩から掛けられるようになり、ライフスタイルに大きな変化をもたらしたのです。

このように、マトラッセは単に美しいだけでなく、機能性と実用性を兼ね備えた歴史的なアイテムです。フロントの「ココマーク」の留め具も象徴的で、一目でシャネルとわかるその佇まいは、持つ人に自信と満足感を与えてくれます。

誕生から半世紀以上が経過した今でも、その普遍的な魅力は色褪せることなく、多くの人々の憧れの的となっています。

高い理由① 徹底したブランド価値の向上

シャネルのマトラッセが高すぎる一つの大きな理由は、シャネル自身がブランドの価値を維持し、さらに向上させるための戦略的な価格設定を行っている点にあります。

シャネルは単なるファッションブランドではなく、世界最高峰のラグジュアリーブランドとしての地位を確立しています。その地位を守るためには「誰でも簡単に手に入れられる」という状況を避け、特別な存在であり続けることが不可欠です。

近年、海外のセレブリティやファッションインフルエンサーがSNSでマトラッセを愛用する姿を頻繁に発信しており、その影響でブランドの憧れは一層強まっています。シャネルはこうした需要の高まりを受け、価格を上げることでブランドの希少性と価値をコントロールしていると考えられます。

さらに、シャネルは一部の人気商品に対して購入制限を設けています。これは、悪質な転売や買い占めを防ぐと同時に、製品一つひとつの希少価値を高める効果があります。欲しいと思ってもすぐには手に入らない状況が、かえって人々の購買意欲を掻き立て、中古市場の相場をも押し上げる結果につながっているのです。

これらの施策はすべて、シャネルが超高級ブランドであり続けるための、計算されたブランド戦略の一環と言えます。

高い理由② 世界情勢による生産コスト増

マトラッセの価格高騰には、バッグそのものを製造するためにかかるコストの上昇も大きく影響しています。シャネルの製品は、最高品質の素材と熟練した職人の卓越した技術によって、一つひとつ丁寧に手作業で作られています。この品質こそがシャネルの価値の根幹であり、その維持には多大なコストがかかるのです。

まず、素材費の高騰が挙げられます。マトラッセに主に使用されるラムスキンやキャビアスキンといった上質なレザーは、年々調達が難しくなり価格が上昇しています。また、チェーンや留め具に使われる金属の価格も、世界的な需要増や経済状況の変動を受けて高騰傾向にあります。

加えて、人件費の上昇も無視できません。シャネルのバッグは、フランスを中心とした工房で働く熟練の職人たちによって生み出されます。彼らの持つ高度な技術を次世代に継承し、高品質な製品を安定して供給し続けるためには、職人たちの待遇を改善し、働きがいのある環境を維持することが不可欠です。

近年の労働コストの上昇は、そのまま製品価格に反映されざるを得ない状況となっています。昨今の感染症拡大や国際紛争といった世界情勢の不安定化も、サプライチェーンの混乱やエネルギーコストの上昇を招き、生産コスト全体を押し上げる要因となっています。

高い理由③ 円安による輸入価格の上昇

日本国内におけるシャネル製品の価格が特に「高すぎる」と感じられる背景には、近年の急激な円安が直接的な影響を及ぼしています。シャネルはフランスのブランドであり、その製品は欧州で製造され、日本へ輸入されて販売されています。そのため、日本での販売価格は、ユーロと円の為替レートに大きく左右されるのです。

例えば、2020年初頭には1ユーロがおよそ120円前後で推移していましたが、2025年現在では1ユーロが170円を超える水準にまで円安が進行しています。これは、ユーロ建てでの価格が同じ製品であっても、日本円に換算した際の仕入れ価格が約40%以上も上昇していることを意味します。

海外のブランドが各国の価格差を是正し、世界中でブランド価値を均一に保つために価格改定を行うのは一般的です。シャネルもこの方針に則り、円安が進行する日本市場での価格を定期的に引き上げています。

海外旅行者が日本でブランド品をお得に購入する、いわゆるインバウンド需要の過熱を防ぐ意味合いもありますが、結果として日本の消費者にとっては、海外の価格上昇以上に急激な値上げを体感することになっているのです。

高い理由④ 超高級志向へのブランド転換

近年のマトラッセの価格上昇の背景には、シャネルがブランド全体のポジショニングを、より上位の「超高級志向」へとシフトさせようとしている動きが見られます。これは、単なるコスト上昇分の価格転嫁というレベルを超えた、意図的なブランド戦略の一環と考えられます。

その最も顕著な例が、価格改定の頻度です。2021年から2023年にかけて、シャネルは年に3回から4回という、これまでにないハイペースで値上げを断行しました。このような頻繁な価格改定は、顧客に対して「シャネルは常に価値が上がり続けるブランドである」という強いメッセージを発信しています。

この戦略は、ラグジュアリーブランドの最高峰に君臨するエルメスと比較されることが多く、シャネルもまたエルメスのように、一部の富裕層をメインターゲットとする、より手の届きにくい存在へと進化しようとしている可能性があります。

価格のハードルを意図的に高く設定することで、大衆的な人気ブランドから、真のラグジュアリーを理解する顧客のためのブランドへと、その立ち位置を明確に変えようとしているのです。この傾向が続く限り、マトラッセの価格は今後も上昇し続けると予想されます。

品薄で買えない状況が続く

マトラッセが「高すぎる」だけでなく「買えない」最大の理由は、その圧倒的な人気に対して、供給量が全く追いついていないからです。需要と供給のバランスが極端に崩れていることが、深刻な品薄状態を引き起こしています。

まず、マトラッセはシャネルを代表する普遍的なアイコンバッグであり「初めてのシャネル」として選ぶ人が後を絶ちません。流行に左右されないデザインはどんなファッションにも合わせやすく、一つ持っていることがステータスにもなるため、常に高い需要が存在します。

特に近年はキャッシュレス化を背景としたミニバッグのトレンドから、比較的手に取りやすい価格帯の「ミニマトラッセ」に人気が集中し、品薄に拍車をかけています。

一方でシャネルは、前述の通りブランド価値を維持するために、意図的に生産数を制限しています。人気があるからといって大量生産に踏み切ることはなく、むしろ希少性を保つことでその価値を高めています。

そのため、人気モデルはブティックに入荷しても、上顧客への案內や予約ですぐに姿を消してしまい、一般の顧客が店頭で偶然出会える機会は極めて稀です。この「欲しくても手に入らない」状況こそが、シャネルが戦略的に作り出している価値の一端であり、人々をさらに惹きつける要因にもなっています。

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高すぎるマトラッセは買えない?後悔しないための情報

シャネル マトラッセ 高すぎる

※画像はイメージです

  • サイズ別にみる現在のマトラッセの定価
  • 値上げしすぎ?昔は安かった頃の価格
  • 購入しても後悔しないと言われる理由
  • 高騰し続けるマトラッセの買取相場
  • シャネルのマトラッセが高すぎるし買えない時の結論

サイズ別にみる現在のマトラッセの定価

シャネルのマトラッセは、サイズ展開が豊富で、それぞれ価格が大きく異なります。購入を検討する上で、まず現在の正確な定価を把握しておくことが大切です。以下に、主要なモデルの2025年7月現在の定価をまとめました。

ただし、シャネルは年に数回の価格改定を行うため、最新の情報は公式サイトで確認することをお勧めします。

商品名(通称)

型番

サイズ(横幅×縦幅×奥行)

2025年7月現在の定価(税込)

ミニマトラッセ

A69900

約20cm × 12cm × 6cm

838,200円

クラシック スモール

A01113

約23cm × 14.5cm × 6.5cm

1,676,400円

クラシック ミディアム

A01112

約25.5cm × 15.5cm × 6.5cm

1,744,600円

クラシック ラージ(ジャンボ)

A58600

約30cm × 19.5cm × 10cm

1,879,900円

クラシック マキシ

A58601

約33cm × 23cm × 10cm

1,981,100円

※価格は素材や為替レートによって変動する可能性があります。

表からもわかるように、最もコンパクトなミニマトラッセでも80万円を超え、定番とされるミディアムサイズ(通称マトラッセ25)では170万円を超える価格となっています。A4サイズが収納可能なラージサイズ以上になると、価格はさらに上がり、一つのバッグとしては極めて高額であることが明確になります。

値上げしすぎ?昔は安かった頃の価格

「値上げしすぎ」「昔は安かった」という声が多く聞かれるように、マトラッセの価格はここ10年、20年で驚くほど高騰しています。現在の価格だけを見ると非現実的に感じるかもしれませんが、過去の価格推移を知ることで、その上昇率の異常さをより具体的に理解できます。

例えば、インプットされた情報によると、現在約174万円の定番サイズ「マトラッセ25」は、今からわずか10年ほど前の2010年代半ばには、40万円から50万円程度で購入することが可能でした。さらに遡って20年前の2000年代半ばには、15万円から20万円ほどで手に入れることができた時代もあったのです。

過去と現在の価格比較(マトラッセ25の場合)

  • 約20年前(2000年代半ば): 約15万円~20万円

  • 約10年前(2010年代半ば): 約40万円~50万円

  • 現在(2025年): 1,744,600円

この比較から、マトラッセの価格はこの20年で約8倍から10倍以上にも跳ね上がっていることがわかります。特に2020年以降の値上げペースは加速しており、わずか数年で数十万円単位の価格上昇を繰り返しています。

このような背景から、多くの人が「あの時買っておけばよかった」と感じるのも無理はない状況です。これは単なるインフレやコスト増だけでは説明がつかない、シャネルの明確なブランド戦略の結果と言えるでしょう。

購入しても後悔しないと言われる理由

これほど高額にもかかわらず、実際にマトラッセを購入した人の口コミを調べると、「後悔した」という声はほとんど見られず、むしろ「買ってよかった」「一生もの」といった満足の声が大半を占めます。その背景には、価格に見合う、あるいはそれ以上の価値が存在するためです。

理由1 時代を超越した普遍的なデザイン

マトラッセのデザインは、誕生から70年近く経った今でもほとんど変わっていません。これは、そのデザインが流行に左右されない、完成された普遍的な魅力を持っていることの証明です。シンプルでエレガントな佇まいは、カジュアルなデニムスタイルからフォーマルなドレスアップまで、あらゆるシーンと年代のファッションに寄り添います。

一度手に入れれば、年齢を重ねてもずっと使い続けられるため、長期的に見れば決して高い買い物ではないと考える人が多いのです。

理由2 卓越した職人技による高い品質

シャネルのマトラッセは、選び抜かれた上質な素材を使用し、熟練の職人が細部にまでこだわり抜いて作り上げています。均一で立体的なキルティングの縫製や、滑らかな手触りのレザー、美しく仕上げられたチェーンなど、その品質の高さは他のブランドと一線を画します。

特に傷がつきにくく耐久性に優れた「キャビアスキン」や、しっとりと柔らかい質感が魅力の「ラムスキン」など、ライフスタイルに合わせて素材を選べる点も魅力です。丁寧に扱えば何十年も使用でき、世代を超えて受け継ぐことも可能なほどの堅牢性を備えています。

理由3 圧倒的な資産価値

マトラッセは、年々定価が上昇していることに伴い、中古市場での価値も非常に高くなっています。万が一、購入後に使わなくなったとしても、高値で売却できる可能性が高いのです。状態やモデルによっては、購入時よりも高い価格で取引されるケースも少なくありません。

このように、リセールバリューが極めて高いことから、単なる消耗品ではなく「資産」としての一面も持っています。この安心感が、高額な出費に対する心理的なハードルを下げ、購入の後押しとなっている側面もあります。

高騰し続けるマトラッセの買取相場

マトラッセの価値を語る上で欠かせないのが、その高いリセールバリュー、つまり買取相場です。マトラッセは、ブランド品の中でも特に資産価値が高いアイテムとして知られており、定価の上昇に比例して中古市場での買取価格も高騰を続けています。

新品の入手が極めて困難であるため、状態の良い中古品を探している需要が常に存在します。この強い需要が中古相場を支え、時には押し上げる要因となっています。特に、傷に強く日常使いしやすい「キャビアスキン」素材のモデルや、トレンドの「ミニマトラッセ」、そして定番のブラックカラーなどは人気が集中し、高い買取価格が期待できます。

インプットされた情報によれば、モデルによっては買取価格が100万円を超えるケースも珍しくありません。例えば、購入時の箱や保存袋、そして本物であることを証明するギャランティカード(シリアルナンバーが記載されたカード)やシリアルシールといった付属品がすべて揃っていると、査定額はさらに高くなる傾向があります。

このように、マトラッセは「使う楽しみ」だけでなく、「価値が下がりにくい資産を持つ」という側面も持ち合わせています。購入を検討する際は、この資産価値の高さも判断材料の一つに入れると、高すぎる価格に対する見方が少し変わるかもしれません。

ただし、買取価格は市場の動向や商品の状態、為替レートなどによって変動するため、売却を考える際は専門の買取店に相談することが大切です。

シャネル マトラッセが高すぎるし買えない時の結論

シャネルのマトラッセが高すぎると感じ、なかなか買えない状況について解説してきましたが、ここで重要なポイントをまとめます。

  • マトラッセが高すぎるのは戦略的なブランド価値向上とコスト増が複合した結果
  • 近年の急激な円安が日本国内での価格をさらに押し上げている
  • 圧倒的な人気とシャネルによる生産調整のため、深刻な品薄状態が続いている
  • 定番サイズのマトラッセ25の定価は170万円を超え、今後も上昇が見込まれる
  • 過去10年で価格は約3倍以上、20年では約10倍近くにまで高騰している
  • 価格が下がる可能性は極めて低く「欲しい時が買い時」という状況が続いている
  • 時代に左右されない普遍的なデザインは、一生もののバッグとして長く愛用できる
  • 熟練の職人による最高品質の作りも、高い価格に見合う価値の一つ
  • 実際に購入した人の多くは後悔しておらず、満足度が非常に高い
  • ライフスタイルに合わせてサイズや素材を選べば、実用性も確保できる
  • 特に傷に強い「キャビアスキン」素材は人気が高く、リセールバリューも期待できる
  • 資産価値が非常に高く、中古市場でも高値で取引されている
  • 直営店で希望のモデルを手に入れるには、担当者との良好な関係構築が鍵となる
  • 中古ブランド店では、廃盤モデルや希少カラーをお得に購入できる可能性がある
  • 高すぎるし買えない現状を正しく理解した上で、自分にとって最適な選択をすることが大切

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