コストコのトイレットペーパーは、その量の多さと品質で多くの家庭に愛用されています。しかし「本当にコストコのトイレットペーパーは安いのか?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。実際のところ、値段だけを見ると他の商品に軍配が上がることもあります。
一方で、多くのリピーターがいる人気の理由も気になるところです。また、購入を検討する際には、コスパ悪いと感じるケースや、まれに聞かれる「やめた」という声、さらには「詰まりやすい?」といった不安な噂についても知っておきたいものです。
この記事では、そうした疑問や不安を解消するため、コストコのトイレットペーパーの価格、品質、そして注意点までを多角的に徹底解説します。お得に購入できる安くなる時期の情報もあわせてご紹介しますので、あなたの家庭にとって最適な選択をするための参考にしてください。
コストコのトイレットペーパーは安いのか徹底比較
- 最新の値段と1ロールあたりの単価
- 1mあたりの価格で他社製品と比べると
- 品質と使い心地が人気の理由
- 一般的な商品とのスペックの違い
- 大容量パックのメリット・デメリット
最新の値段と1ロールあたりの単価
コストコのトイレットペーパー「カークランドシグネチャー バスティッシュ」の価格を把握することは、「安いのか」を判断する上での第一歩です。
2025年7月時点の店頭価格は、30ロール入りで2,378円(税込)前後で販売されています。数年前と比較すると価格は上昇傾向にありますが、その人気は依然として高いままです。
この価格を基に、1ロールあたりの単価を計算してみましょう。
2,378円÷30ロール=約79.3円 となります。
一見すると、ドラッグストアなどで販売されている12ロール400円〜500円台のトイレットペーパー(1ロールあたり約33円〜42円)と比較して割高に感じられるかもしれません。しかし、コストコのトイレットペーパーの真価は、1ロールの長さにあります。単純なロール単価だけでなく、1mあたりの価格で比較することが、本当のコストパフォーマンスを見極める鍵となります。
1mあたりの価格で他社製品と比べると
トイレットペーパーのコストパフォーマンスを正確に比較するためには、「1mあたりの単価」で考えることが非常に有効です。ここでは、コストコの商品と一般的なドラッグストアで購入できる商品を比較してみましょう。
商品名 |
1パック価格(税込) |
ロール数 |
1ロールの長さ |
1mあたりの単価 |
コストコ バスティッシュ(通常価格) |
2,378円 |
30 |
42.9m |
約1.85円 |
コストコ バスティッシュ(セール価格) |
1,918円 |
30 |
42.9m |
約1.49円 |
A社製品(ドラッグストアPB・標準) |
450円 |
12 |
30m |
約1.25円 |
B社製品(有名ブランド・香り付き) |
640円 |
12 |
25m |
約2.13円 |
※価格は時期や店舗により変動します。あくまで一例としてご参照ください。
このように表で比較すると、コストコのトイレットペーパーは、通常価格ではドラッグストアのプライベートブランド製品に劣る場合があることが分かります。しかし、年に数回実施されるセール期間を狙うと、1mあたりの単価は非常に安くなり、コストパフォーマンスが逆転します。
一方で、香りや消臭機能などを重視した高付加価値製品と比較すると、通常価格でもコストコの方が安い傾向にあります。したがって、品質と価格のバランスをどう捉えるかによって、そのお得感は変わってくると言えるでしょう。
品質と使い心地が人気の理由
コストコのトイレットペーパーが価格以上の支持を集める最大の理由は、その卓越した品質と使い心地にあります。多くのリピーターが「一度使うと他に戻れない」と口をそろえるほど、満足度の高い製品です。
人気の秘密は、主に以下の3つの特徴に集約されます。
ふんわりとした厚みと柔らかさ
カークランドシグネチャーのバスティッシュは、2枚重ね(ダブル)仕様で、一般的なトイレットペーパーよりも明らかに厚手です。この厚みが、しっかりとした安心感と、ふんわりと優しい肌触りを生み出しています。
肌触りを高めるエンボス加工
ペーパーの表面には、デザイン性の高いエンボス加工が施されています。この凹凸がクッションの役割を果たし、空気を含むことでさらに柔らかな質感を実現しています。また、汚れをしっかりと拭き取れる機能性も兼ね備えています。
交換頻度を減らす圧倒的な長さ
1ロールあたりの長さが約42.9mと、一般的なダブルのトイレットペーパー(約25m〜30m)の1.5倍以上あります。これにより、トイレットペーパーを交換する頻度が劇的に減り、家事の手間を軽減できる点も、多忙な現代の家庭にとって大きな魅力となっています。
これらの品質の高さが、単なる価格比較では測れない価値を生み出し、多くのファンを惹きつけているのです。
一般的な商品とのスペックの違い
コストコのトイレットペーパーは、価格だけでなく物理的なスペックにおいても一般的な商品と大きく異なります。購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、具体的な違いを把握しておくことが大切です。
スペック項目 |
コストコ バスティッシュ |
一般的なトイレットペーパー(ダブル) |
1ロールの長さ |
約42.9m |
約25m ~ 30m |
ロールの直径 |
約13cm |
約11cm ~ 12cm |
ロールの幅 |
114mm |
114mm (JIS規格) |
紙の仕様 |
2枚重ね、エンボス加工 |
2枚重ね、エンボス加工または無地 |
最も注目すべきは、ロールの「長さ」と「直径」です。前述の通り、長さは1.5倍以上あり交換の手間を省きます。しかし、その分ロール全体の直径が大きくなっています。
一般的なトイレットペーパーホルダーは直径12cm以下の製品を想定して作られていることが多く、コストコのトイレットペーパー(直径約13cm)は、ホルダーによってはうまく収まらなかったり、回転がスムーズでなかったりする可能性があります。
特に、カバー付きのホルダーや収納一体型のホルダーを使用している場合は、購入前にご自宅のホルダーのサイズを測定しておくことを強くおすすめします。
大容量パックのメリット・デメリット
コストコのトイレットペーパーは30ロールという大容量で販売されており、これには明確なメリットとデメリットが存在します。
メリット
まず最大のメリットは、ストック管理の手間が大幅に削減されることです。一度購入すれば長期間にわたって在庫切れの心配がなくなり、「トイレットペーパーがない!」という急なトラブルを防げます。また、頻繁に買い物に行く必要がなくなるため、時間と労力の節約にも繋がります。6ロールごとに個包装されているため、衛生的に保管できる点も利点です。
デメリット
一方、デメリットとして最も大きいのは、保管場所の確保です。30ロールのパッケージは非常に大きく、クローゼットや収納スペースのかなりの部分を占有してしまいます。マンションやアパートなど、収納スペースが限られている住環境では、この点が購入の大きな障壁となる場合があります。
また、初期投資額が2,000円を超えるため、一度の出費としては大きく感じられるかもしれません。これらのメリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身のライフスタイルや住環境に合っているかを検討することが求められます。
コストコのトイレットペーパーは安いのか?注意点も解説
- コスパ悪いと感じる意外な落とし穴
- 購入後に「やめた」と言われる理由
- トイレが詰まりやすい?という噂を検証
- 年に数回の安くなる時期とセール情報
- 購入前に確認すべきホルダーのサイズ
コスパ悪いと感じる意外な落とし穴
コストコのトイレットペーパーは、特定の条件下では「コスパが悪い」と感じられてしまう可能性があります。その最大の要因は、コストコの会員制システムにあります。
2025年時点での個人会員の年会費は4,840円(税込)です。もし、コストコを利用する目的がトイレットペーパーの購入だけであったり、利用頻度が極端に少なかったりする場合、この年会費が商品価格に上乗せされる形となり、トータルのコストパフォーマンスは著しく低下します。
例えば、年間のトイレットペーパー代が1パック分2,378円だけだったとすると、年会費と合わせて7,218円の出費となります。これを30ロールで割ると、1ロールあたり約240円という計算になり、明らかに割高です。
さらに、店舗までの往復のガソリン代や時間的コストも無視できません。自宅から店舗が遠い場合、これらの費用も加味すると、たとえ商品が安くても総合的な出費はかさんでしまいます。これらのことから、トイレットペーパー単体ではなく、他の商品も購入するライフスタイルがあるかどうかが、コスパを判断する上で重要な分岐点となります。
購入後に「やめた」と言われる理由
高い人気を誇る一方で、一度は使ってみたものの「購入をやめた」という声が聞かれるのも事実です。その背景には、いくつかの共通した理由が存在します。
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価格の値上がり: 前述の通り、近年コストコのトイレットペーパーは値上がり傾向にあります。かつてのお得感が薄れ、ドラッグストアの特売品などで代替できると判断する人が増えています。
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保管場所の問題: 大容量であることはメリットであると同時に、収納スペースを圧迫するというデメリットにもなります。特に都市部の住環境では、この問題が深刻で購入を断念するケースが少なくありません。
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品質の変化: 2023年秋にリニューアルが行われ、ペーパーのデザインや質感が変更されました。この変更に対して、「以前より薄くなった」「肌触りが変わった」と感じ、以前の品質を好んでいたユーザーが離れてしまう一因となったようです。
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店舗へのアクセス: 自宅から店舗が遠い、あるいは引っ越しなどにより気軽に通えなくなった場合、年会費を払い続けてまで購入するメリットが感じられなくなり、自然と足が遠のいてしまいます。
これらの理由は、個人の価値観やライフスタイルの変化に大きく左右されます。購入を継続するかどうかは、これらの点を踏まえて総合的に判断する必要があるでしょう。
トイレが詰まりやすい?という噂を検証
コストコのトイレットペーパーについて、インターネット上などで「トイレが詰まりやすい」という噂を耳にすることがあります。この噂は、品質の高さが逆に作用してしまうという、製品の特性に起因すると考えられます。
水の専門家による検証によると、コストコのトイレットペーパーは厚手で繊維の結びつきが強いエンボス加工が施されているため、一般的なトイレットペーパーと比較して水に溶けにくい性質があるようです。特に、少量の水で流す「小」洗浄や、節水型のトイレでは、ペーパーが完全に溶けきる前に排水管へ流れてしまい、詰まりの原因となる可能性が指摘されています。
しかし、これは製品に欠陥があるわけではなく、使い方を工夫することで回避できる問題です。詰まりを防ぐための対策は以下の通りです。
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一度に大量の紙を流さない: 厚手であるため、少量でも十分に役割を果たします。意識的に使用量を減らすことが大切です。
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基本的に「大」で流す: 十分な水量で流すことで、ペーパーが溶けて流れやすくなります。
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こまめに流す: 複数回に分けて使用した場合は、その都度流すように心がけると、一度に流れる紙の量を抑えられます。
これらの点に気をつければ、詰まりのリスクは大幅に軽減できます。品質の良さを享受するためにも、適切な使い方を心がけることが求められます。
年に数回の安くなる時期とセール情報
コストコのトイレットペーパーを最もお得に手に入れる方法は、年に数回行われるセールを狙うことです。このセール期間中は、通常価格から大幅に値引きされ、コストパフォーマンスが飛躍的に高まります。
セールが実施される時期にはある程度の傾向があり、多くの情報によると、特に2月頃と9月頃に実施されることが多いようです。過去には、通常価格から480円引きといった大幅な割引が行われた実績があります。このタイミングで購入すれば、1mあたりの単価がドラッグストアのプライベートブランド製品を下回り、品質と価格の両面で非常に優れた選択肢となります。
ただし、セール情報はコストコの会員向けメールマガジンなどで告知されますが、期間は3〜4日間と短いことがほとんどです。また、セール期間中はトイレットペーパーを求める客が殺到し、平日であっても駐車場や店内が大変混雑します。開店直後に行ってもすでに行列ができていることも珍しくありません。
確実にセール価格で手に入れたい場合は、メルマガ情報をこまめにチェックし、混雑を覚悟の上で早めの時間に来店する計画を立てるのがよいでしょう。
購入前に確認すべきホルダーのサイズ
前述の通り、コストコのトイレットペーパーは一般的な製品よりもロールの直径が大きいという特徴があります。この点を看過して購入すると、「家のホルダーに入らない」という事態に陥りかねません。
カークランドシグネチャー バスティッシュの新品状態での直径は約13cmです。これに対して、日本で普及している多くのトイレットペーパーホルダーは、JIS規格に基づいた直径12cm以下のロールを想定して設計されています。
特に、以下のようなタイプのホルダーを使用しているご家庭は注意が必要です。
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上部にフタやカバーが付いているタイプ: ロールが大きすぎてフタが閉まらない、またはフタに引っかかってペーパーがスムーズに回転しない可能性があります。
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埋め込み式や棚と一体になっているタイプ: 収納スペースの寸法が固定されているため、物理的にロールが入らないことがあります。
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2連式でロール間の隙間が狭いタイプ: 2つのロールが干渉し合い、回転しにくくなる場合があります。
失敗を防ぐためにも、購入を決める前に、メジャーなどを使ってご自宅のホルダーの収納可能な直径と幅を正確に測定しておくことを強く推奨します。もしサイズが合わない場合は、ペーパーを少し使って直径を小さくしてからセットするか、置き型のペーパーホルダーを別途用意するなどの対策が必要になります。
【結論】コストコのトイレットペーパーは安いのか
- コストコのトイレットペーパーの最新店頭価格は30ロールで2,378円前後
- 1ロールあたりの単価は約79.3円とドラッグストア製品より高め
- 本当のコスパは1mあたりの単価で比較することが重要
- 通常時の1m単価は約1.85円でドラッグストアPBより割高な場合がある
- 年に数回あるセール時を狙えば1m単価は約1.49円まで下がり非常にお得
- 人気の理由は厚手でふんわりとした圧倒的な品質と使い心地
- 1ロールが約42.9mと長く交換頻度が劇的に減る点も大きなメリット
- ロールの直径が約13cmと大きいため家のホルダーに入らない可能性に注意
- 4,840円の年会費や店舗までの交通費を考慮しないとコスパは悪化する
- トイレットペーパーだけが目的ならば総合的に割高になることも
- 購入をやめた理由には価格上昇、保管場所の問題、品質の変化が挙げられる
- 厚手で溶けにくいため節水トイレでは詰まりやすいという声もある
- 詰まり対策には一度に流す量を減らし「大」で流すことが有効
- お得なセールは2月や9月頃に実施される傾向がある
- この記事の情報を基にあなたの家庭にとって本当に安いのかを判断してほしい